- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309230696
感想・レビュー・書評
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タロットに興味を持つ人って、「占いがしたい」人か、「絵自体に興味をひかれる」か、どっちかじゃないかしらん。この本はどっちかと言えば「絵」に興味がある人におすすめします。(手っ取り早く占いたい人は他の本のがいいでしょう)
タロットカードに描かれてるのは、一見して意味が想像できるものばかりじゃなく、「これって何を描いてるの?」なものもある。悪魔や死神という不気味な絵だってあるんだけど、でもなんとなく心惹かれるわぁって方、そのカードが描かれた背景を知りたくなったら、読んでみてください。
第一部は、大アルカナ22枚のカードの図像を解説。良いなぁと思うのは、
最も古い時代のタロットと言われるヴィスコンティ版、スタンダードなタロット:マルセイユ版、現在ポピュラーになってるウエイト版の3種を同時に読み解くってところです。
タロットの歴史や図像の解説本は他にもありますが、かなりのボリュームなので、尻込みする方もおありかと想像します。その点、この本はコンパクトで、最初に手に取るには良いんじゃないかなぁ。鏡さんだけに、マニアックになりすぎない語り口も分かりやすいかと。ユングが多用されているのは、好みが分かれるかもしれませんが・・・ -
タロットの歴史概説、という感じ。神秘的解説もなくはないけど史実による。
2枚組に分けていって2枚ずつ解説している。
思春期には人は自分を病理化させて表現するという表現が多分後ろの方にあったんですがその場でページ数確認しなかったらどこだかわからなくなってしまった…。絶対この本なんですが…。
それが本当なら厨二病だな…と思うなどした。
148 -
なんたる膨大な知識でしょうか!?
タロットの歴史が文献、人物を参照にしながら、語られています。
「タロットの歴史は神秘的で深淵」ということはよく分かります。
極めようと思うと、本当に膨大な資料にあたらなければいけないんだな、と、
知識の波に溺れるように読みました。
エジプトが起源、というのが、実は15世紀のイタリアで、一種の異国情緒に神秘性を感じる風潮があり、
後付けで、「エジプトが起源」という風に付けられたのでは、というのが新しい視点でした。 -
タロットを知らないので、わからなかったが、学んだ人にとってはきっと、わかりやすいのだろう。。
11 タロットは魂を占うカード
14 ユング派の分析家が認めるほどに自己発見のツールとして有効である
タロット「カード」の事実としての歴史と、タロットの図像の「イメージ」の歴史を区別として考える
27 センスオブワンダーの虜に
53 「007のタロット」として魔女のタロットとしてロングセラー
91 錬金術は、価値のない物質を黄金へと変容させることを目指す技術
141 草創期のタロットは、ギャンブル用に用いられており、占いに用いられた記録はない
163 キリスト教の根底に愛があるように、魔術の根底には学がある
177 イーデン・グレイの『タロットの完全ガイド』は、複雑なオカルト教義を省いた初の平易な占い入門書となった
181 女性の霊性とタロット「エコロジカル/スピリチュアル・フェミニズム」
197 タロットには「こうしなければならない」という厳密なルールは存在しない
199 タロットカードの置き方による意味の解説
208 カードの意味
220 タロット占術師の伊泉龍一さん。国際タロット協会会長ジャネット・べレス氏
182 ヴィッキー・ノーブル『マザー・ピース・タロット』
177 イーデン・グレイ『タロットの完全ガイド』
10 マイケル・ダメット『タロットのゲーム』 -
タロットの歴史とかお勉強したい方に。
カードの解釈は載ってないです。
タロットは元々はオカルトではなかったのです。
読みたい(この場合な見たい?)本が、増える一方です。。。
読みたい(この場合な見たい?)本が、増える一方です。。。
見始めると、ついアレコレ考えて時間ばかり経ってしまので、此の手の本が一番厄介ですね。
見始めると、ついアレコレ考えて時間ばかり経ってしまので、此の手の本が一番厄介ですね。