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- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309230894
感想・レビュー・書評
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馴染み深いはずの仏教。「お釈迦様、死後の世界は如何に?」との質問に「見たこともないからわからん」と来るとは!なんと実践的な見解。輪廻やら、地獄やらはみんな後世の創作。死後300年以上も経ってからその教えが文字にされたのだから、まあ正確なことはなにも解らないということだね。快楽の世界も苦行の世界も投げ出した、人間嫌いの世捨て人。なんだか現代にも居そう。あと、いろはの歌が諸行無常を詠っているのは知らなかった。【メモ】色は匂へど散りぬるを、わが世誰ぞ常ならむ、有為の奥山今日こえて、浅き夢見じ酔ひもせず。
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輪廻、霊魂という仏教の専売特許と思われている概念が実は…という内容。アートマンを否定している時点で答えは出ている訳で、釈迦は精神的に楽に生きる方法や道徳を説き、共に実践する集団を作っただけなのだろう。それを弟子が生活のために宗教化したものが仏教であり、上座部も大乗も所詮口承なので釈迦の真意からは大きく逸脱しているのは確実。自分を見ても朝と夜ですら変化している訳で、どこにも一貫性がないので無我に同意だが、それは因果の否定にもなるので、社会秩序的に大きな声で言えなかったのだろう。