- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309243610
作品紹介・あらすじ
「報道とは伝えることやない。訴えることや!」大阪読売の社会部長として「黒田軍団」をひきいた伝説のジャーナリスト・黒田清。最後まで全身で闘い続けたその波乱の生涯を半世紀にわたって書き綴られた日記と厖大な資料をもとに描く、初の伝記。
感想・レビュー・書評
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ジャーナリストの黒田清氏を賛美する伝記。
この人物を知らなかったのでなんとも言えないが、ほめるスタンスがあからさまだと妙な疑念がわいてくる。黒田清と対立していた側の言い分をむしろ聞いてみたくなった。
小説の登場人物として読めば問題なく面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新聞が読者に信頼されていた幸せな時代。何と自由な仕事ぶりなんだろうとうらやましくなる。休職後に海外の長期出張に行かせてもらうとか、記者が戦争展を準備から受付までやるとか。社内政治が相当うまくないと不可能なことだ。華やかな活躍の陰で、いわゆる黒田軍団以外の記者で地方を転々として日陰の記者もいたことだろう。結局、会社は好きな事をやったもの勝ちなのだ。
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ジャーナリズムが、なぜ抑制されるのかが良くわかる、黒田さんの自伝。本人の意思より、会社の方針を優先させる企業の在り方は、報道を扱う側にとってみても矛盾だらけ。思想って、スポンサー料によって簡単に曲げられるちゃうものなのですかね?
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東の本田、西の黒田。 往時の読売新聞を代表する社会部記者の(残念ながら自伝ではなく)伝記。 昔の(社会部)記者は、無茶やるなぁ。 そういう記者と、相対したいような、敬遠したいような・・・。 まぁ、読んでみなはれ。
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黒田さんが生きているときにこの本を読みたかった。生の声を聞きたかった。信念を曲げるな。塾長と重なって見えた。