賭博/偶然の哲学 (シリーズ道徳の系譜)

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著者 : 檜垣立哉
  • 河出書房新社 (2008年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309244556

賭博/偶然の哲学 (シリーズ道徳の系譜)の感想・レビュー・書評

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  • 和図書 112/H55
    資料ID 2012104117

  • とてつもなくしびれる本.後半は難しすぎてついていけなかった.

  •  生=権力論の襞に迫り、リスク社会論の盲点を突いて、生きることを、どこまでも偶然性を帯びた瞬間における賭けとして浮き彫りにするとともに、そこにある世界への信にもとづく倫理を構想しようとする力強い一冊。本書の通奏低音をなしているのは、著者の競馬への並々ならぬ愛であるが、それが賭けとしての生への洞察を深めている点が好ましい。それにもとづけば、生きるとは、偶然的な瞬間において、世界への信にもとづいて一歩を踏み出す賭けなのだ。そのような洞察が、ドゥルーズと九鬼周造の読解にもとづいて語り出されているわけだが、その読解に充てられた一節は、両者に通じていないと議論に付いて行きづらいかもしれない。また、著者の賭けの思想は、最終的に──著者の思いに反して──デリダに近いところに達しているようにも見える。

  • 賭博哲学についての良書です。
    特に1章において展開される賭博哲学は
    この分野においては今までない大変示唆に富んだ
    ものであります。このように考えを知識として持ちつつ、
    ギャンブルを行うとおもしろいものになるのではないかなと
    思います。
    予想の手法は経験論、記号論、「タカモト」方式の
    いずれをもっても楽しめていることが重要であり、
    的中させたものが正しいと考えます。
    しかしながら、いずれの方法も「あやうい」のであり
    ここに賭博の独自性が見出せる。

    また、ギャンブルが社会的に非難される理由として、
    今までは最高裁判例や刑法学者による
    「勤労の美風・健全な経済観念」論や
    「副次的犯罪」論が主要なものでしたが、
    檜垣氏は無責任論(賭博行為の本質は無責任であり、
    賭博に寄りかからざるを得ない。
    そのような無責任に対する社会からの非難)
    による社会感情があることを指摘しております。

    普段より哲学書を読まない者としては。
    2章・3章が難しかったです。
    考えて読むことを久しぶりにした気がします。

  • [ 内容 ]
    競馬をめぐるかつてない洞察にはじまり、ドゥルーズ/九鬼周造/フーコー/ドストエフスキーを斬新に読み解き、偶然の論理と倫理、そしてリスク社会の生をラディカルに問う、気鋭の哲学者による哲学の賭博。

    [ 目次 ]
    第1章 競馬の記号論(タカモト式とライプニッツ;競馬の経験論 ほか)
    第2章 賭けることの論理―九鬼とドゥルーズ(偶然性と出来事の時間;出来事性の分類論 ほか)
    第3章 賭けることの倫理―リスク社会と賭博(生きることの倫理;構造の無責任 ほか)
    終章 賭博者たち(ドストエフスキー;一九九一年五月府中・二〇〇五年五月梅田 ほか)

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 競馬論、ではないけど、哲学的視点からの論考のアレとしての競馬は、斬新。

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賭博/偶然の哲学 (シリーズ道徳の系譜)の作品紹介

競馬をめぐるかつてない洞察にはじまり、ドゥルーズ/九鬼周造/フーコー/ドストエフスキーを斬新に読み解き、偶然の論理と倫理、そしてリスク社会の生をラディカルに問う、気鋭の哲学者による哲学の賭博。

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