足ふみ留めて---アナレクタⅠ (アナレクタ 1)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 173
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309245454

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい文章、読みにくい文章が入り混じる。後記によれば、手直しなどは一切なく、その時その時に掲載されたままの文章が載せられているとのこと。

    分からないところもたくさんあったが、節々で納得できる部分がある。文章の後半での、畳み掛けるようなうったえには何回か胸が熱くなった。

    「私のものであった筈のこの死を託す」という考えは、すごく自然に頭に入ってきた。死んだ後も変わらず世界があり続けることに対する希望。『生きてるものはいないのか』という映画を思い起こさせる。

    佐々木中という人に惹かれている自分にとっては、なかなか面白い本だったかな。

  • 何も終わらないこと知っている、ということを頭の片隅に置きつつ、一旦筆を置く、そのタイミングを考える。あまりに何も語らないままで一旦、というわけにもいかないし、語り尽くし繰り返し繰り返ししたあとで急に飽きが来たように一旦、ともいかないだろう。まあどちらにしろ、それらはまだまだ繰り返し繰り返し書かれ続けられねばならないことになっている、はずなのだから気にしなくてもよいのだが。

  • 対談や書評などの選集。こういう形でまとめてもらえるととても有難い。
    自己啓発が司牧に基づいた統治性に他ならない、というのは面白い。

著者プロフィール

1973年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了、博士(文学)。現在、立教大学兼任講師。専攻は哲学、現代思想、理論宗教学。論文に「鏡・エクリチュール・アンスクリプシオン」(『東京大学宗教学年報XXI』)、「宗教の享楽とは何か―ラカンの〈享楽の類型学〉から」(『宗教研究』352号)など。翻訳にフェティ・ベンスラマ「冒瀆する羊―『イスラームの名における検閲』会議での発言」(『現代思想』2006年5月号、青土社)、ピエール・ルジャンドル『ドグマ人類学総説―西洋のドグマ的諸問題』(共訳、平凡社、2003年)など。

「2008年 『夜戦と永遠』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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