死のテレビ実験---人はそこまで服従するのか

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  • 河出書房新社 (2011年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309245591

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死のテレビ実験---人はそこまで服従するのかの感想・レビュー・書評

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  • テレビの狂気。人は権威の前に自分の考えを捨てて服従する。テレビは権威以上の権威。テレビに出演する人はテレビ的役割を果たすことを受け入れてしまう。
    確かにマスコミの取材受けてたって「どうしたら番組的に美味しいこと言ってあげられるかな」とかばっかり考えてるもんなぁ。まあ企業系のリリースなんかだとギブアンドテイク、どころかこちらもテレビ制作側に近い立場になっちゃうのか。

  • この本を読むきっかけは、「麻木久仁子の週刊本ナビ」での紹介だった。麻木さんのコメントで、面白さを確信した。(普段は簡単には靡かないのだが…)
    スタンレー・ミリグラムの実施した「アイヒマン実験」(「服従の心理」)を、「科学者」という権威から、テレビという「権威」に置き換えて実験したことの検証結果をドキュメンタリーとして描いた作品。
    以前から、「服従の心理」を読んでみたいと思ってはいるが、その機会がくる前に、こちらの本を先に手にすることになった。
    テレビの権威を傘にきた、「面白くするためなら何をやってもいい」という過激な風潮と、テレビが持つもともとの可視化できない影響力行使のシステム(洗脳)に警鐘を鳴らし、そのえでスタンレー・ミリグラムの「アイヒマン実験」を補強して、人間は権威に服従し易いものであるから、そのことを自覚することを忘れてはならないと締め括っている。
    現代社会では、既にテレビでの洗脳が完了し、新たな「偽りの繋がり」なるグローバルな変種のSNSウィルスも登場している様に思えなくもない。
    2013.10.03

  •  スタンレー・ミルグラムが1960年代に実施した有名な実験「人は権威から命令されたとき、どれだけ服従するのか」について、テレビという舞台を用いて再現したフランスでの実験を題材に、現代人が無意識のうちに影響を受けているテレビ放送についての警告書である。
     架空のクイズ番組のパイロット版として集められた被験者にクイズ番組の出題者となることを要請し、解答者が間違えるたびに電気ショックを与え、その電気ショックは誤解答が増えるごとに電圧が上がっていくという仕組みである。この実験から、約8割の被験者はテレビ番組というシステムに服従し解答者に罰を与え続けることが示された。
     著書の中では、テレビが視聴者から興味を得るために刺激を求め続け過激になることに警鐘を鳴らすと同時に、ナチスドイツの独裁政治になぞらえてテレビという独裁者により群衆が煽動されることにも懸念を示している。

  • 観客付きの公開テレビ番組という設定は、ミルグラム実験の興味深い変種と言える。人間は状況次第で善にも悪にもなるという、身も蓋もない真実。親鸞の悪人正機を連想した。
    この手の心理実験や、脳科学の成果が広まると、「個人の責任」という幻想がますます弱まるのではないか?つまり全ては「社会が悪い。」それが事実だとしたら、いささかげんなりする。

  • ミルグラム著の「服従の心理」の内容に全面的に依拠をしている点と、自己正当化のためか本実験の意義を強調しすぎるきらいがある点が若干気になる。ただ、こんな大規模な実験はテレビ局でなければできないし(もちろん実験室実験ほどの厳密性は望むべくもないが)、得られた結果から示唆されること(テレビという「システム」が持つ「権威」の特殊性、リアリティTVが孕む危険性など)は興味深い。
    ところで、リアリティTVって、いまも流行っているのだろうか?いっときほど、聞かないような気がするのだが。もしそうだとしたら、筆者の予見(TVはさらに過激になっていく)は外れたということになる。私見では、TVはある一定方向に突き進むというよりは、移り気な視聴者に合わせて、ころころと内容を変えていくと感じがする。というより、すでに多チャンネル化が進み、またインターネット等の影響でテレビ離れが進んでいると言われる現代においては、テレビに一定の方向性を見出すのは、そもそも無理なのかも。筆者はTV業界の人間として、ある意味、テレビの持つ影響力を大きく見積もりすぎているのかもしれない。皮肉にも、テレビの危険性を説く筆致の中に、筆者がテレビに対して抱いているロマンのようなものを感じてしまう。

  • TVという権威に人が従う様子を詳しく分析してる本です

    人が人の指示に従う源泉というと ウェーバーがカリスマ・地位・・・などといった分類をした と昔聴いたことを思い出した
    その中に権威も確かあったような・・・・気がする

    この本を読んでて、どうTVが権威になっていったか、さらには
    どういったものがどのように権威となるのかを知りたくなった。
    そんな本を知っている方は教えてください

  • 権威の理不尽な要求に人はどこまで服従するのか。実験自体は興味深いけれど、テレビの影響力を調査する為にミルグラム実験の焼き直しを行う必要はあったのだろうか。実験に対する批判への言い訳も盛りだくさん。笑。

  • 単行本でも買おうと思っているのだけど
    大きな書店4つまわってもあったことがない。
    アマゾンで買うのは簡単だけど、書店で出会うのを
    待ちたい感じ。

  • テレビの権威のもとに、服従しやすい「人」が、どこまで危険なことをできてしまうのか。テレビの過激さが進行し続けるフランスでの実験結果をまとめた本。この実験はドキュメンタリー番組として放映もされている。
    自分自身、同じ立場になった時に、権威に対して中立な判断ができるかどうか。雰囲気に流されない生き方を心掛けたい。

  • いわゆるアイヒマン実験の現代版。
    面白ければ何をしてもいいという風潮が、最近のテレビにはありますが、
    いずれ人を殺してしまうんじゃないかと。
    読んでいただければ結果が分かります。

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死のテレビ実験---人はそこまで服従するのかの作品紹介

相手がクイズでまちがえるたびに電気ショックを与えるよう命令される、過激な新番組が企画された-。殺してしまうかもしれない緊張のなか、テレビカメラの前で人間はどうなってしまうのか!?衝撃の心理実験ドキュメント。

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