- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309246499
感想・レビュー・書評
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p.62 確かに大きなメディアは彼女たちの声をまともには、拾わない。彼女たちは偏った愛国主義者で、極端な思想の持ち主とされ、大きなメディアが報道することはほとんどない。どこにも届かない声を、だからこそ彼女たちはネットを通じて発表し、そしてこうやって街に出て声をあげるのだ。さぞかし悔しい思いをしてきただろう。さぞかし怒りがくすぶっていることだろう。闘わずには、いられないことだろう。
p.86 1998年に金大中が大統領になったときは、女性問題を専門に扱う女性省ができた。まもなく女性の政治家枠を一定数決めるクォーター制度が導入され、2005年には家父長制色の強い戸主制度廃止が決定された。そういった韓国社会の変化は、フェミニズムへのバッシングが強まり、保守化していくように感じられる日本社会とは全く違って見えた。
p.102 「フェミニズムは、被害者意識が強いから嫌い」「あなたみたいな女、大嫌いなのよ。被害者意識が強くて」
強者でありたい女たちは、フェミニズムこそが女を侮辱していると考える。「被害者面する」「弱者ぶる」とは、フェミニズム嫌いの女性たちがよく言うことである。そしてそれは、愛国女性たちが元「従軍慰安婦」に向ける言葉と一語一句同じだ。 -
これまでフェミニズムや在日の立場でものを書いてきた2人の女性が、愛国運動やヘイトデモに参加する女性たちを見に行ったいったり、直接インタヴューしたりする。取材対象の女性たちの、生態には共感しながらも、思想というか思考回路はまったく理解できない様子で、著者たちのとまどいがそのまま文面にあらわれている。この本はそのとまどいぶり、もやもやぶりこそが読みどころなのだろう。
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たった2~3年前の本だけど、その間に状況は随分とまた変わってしまったのでやや今更感のある内容ではあった。でもむしろフェミの女性たちに近い姿を見るところとか、やはり興味深いところもあった。本音を引き出すのは本当に難しいよなあ、と改めて感じた。
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結局、よくわからなかった。なんでヘイトスピーチしてるのか、わからなかった。感情的だからか、強がりたいからなのか、そんなかんじだけでもないみたい。
著者の衝突や混乱がみえるというてんはよかった。
でもすっきりしない。そういうものと思えばいいのかなぁ。 -
この本が図書館に置いてあるイミが分からない
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日本に住む韓国人の感想。少し難しい
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二ヶ月ぶりぐらいに再読
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右派のデモ活動に参加する女性たちの実像に迫る(迫ろうとする)ドキュメント。最後までかみ合わない部分はあるが、著者らの真摯な姿勢と、それ故の苛立ちのようなものは伝わってきた。『戦争論』の影響の大きさも改めて感じられた。