静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話

  • 河出書房新社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309246611

作品紹介・あらすじ

彼らはすでに世界を変えている――
政治、産業、都市、家族、働き方、科学、そして芸術……
行きづまりを見せるこの社会に突破口を開く7人のイノベーターと、若手のオピニオンリーダーによる対話集!

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「政治は変わらない」「テクノロジーでは未来はやってこない」「ソーシャルに期待しすぎるな」……
「どうせ○○だから」といった言葉で誰かの足を引っ張る人間のほうが賢く見えてしまう今の日本社会は、とてつもなく不幸だ。
しかし、産業の、研究の、そしてエンターテインメントの現場では、これからの日本と世界を変える「静かな革命」がすでに進行している。
感性が錆び付いたつまらない大人たちが気づくことのなかった、7人のイノベーターの、7つのアイデアがつくりだす未来を、鮮やかに描き出す対話集。

テクノロジーの爆発的な発達以降、労働やインフラといった日々の生活から美的感覚にいたるまで、われわれのライフスタイルに変化が起こった。
その一つひとつは、まだ小さなものかもしれない。
だが、それらのレイヤーを重ねてみると、われわれの気づかないうちに、すでにこの国が静かな革命へとシフトしつつあることが見えてくるだろう。
《2020年の東京と日本》を見据えた、まったく新しい社会像がここで描かれる。

?編著者プロフィール
宇野常寛(うの・つねひろ)
1978年生まれ。評論家/批評誌『PLANETS』編集長。
著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)。『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)。『日本文化の論点』(筑摩書房)、『原子爆弾とジョーカーなき世界』(メディアファクトリー)。
共著に濱野智史との対談『希望論』(NHK出版)、石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)。企画・編集参加に『思想地図 vol.4』(NHK出版)、
『朝日ジャーナル 日本破壊計画』(朝日新聞出版)など。京都精華大学非常勤講師も務める。

感想・レビュー・書評

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  • 「彼らはすでに世界を変えている」

    人間に期待していない東浩紀との対比で読むととても面白い。市場細分化とかちんけな戦略じゃなくて、既存の価値観とかを刷新するような取り組みをしている人との対談集で、たとえ世界は変わらなくても、自分の周りの世界は変えているっていうたまらなくカッコいい人たちです。東浩紀が心地よい諦観をくれるのに対して、宇野さんは希望と元気をくれます。

  • [出典]
    amazon

  • 対談後に大幅加筆修正したせいか、話のテンポが読んでて気持ち悪かった。
    内容は面白かった。

  • http://d.hatena​.ne.jp/kaz_atak​a/20140701/1404​147016

  • 2014年ベスト本候補。7月に著者にお会いし、ようやく読んでみた。桜庭さんが著者を論壇の旗手と呼んでいたことが、本書を読んでみて、その意味がよく分かった。社会に対する深い洞察、切れ味するどい風刺。桜庭さんに会った時も衝撃だったが、宇野さんのこの本も衝撃。一度に語りつくせない深さがある。脱帽。先に読んでからお会いすべきだったと今更後悔。

    「知ってる人は知っている」ことをまとめただけという批判もあるけど、そのことを世に知らしめるのがジャーナリズムの役目。「知っている人は知っている」だけの状態から、世に知らしたという点で、しっかりとジャーナリズムの役目を果たしている。

    桜庭さんが言う「串の通し方が新しい」、「言うだけで何もしないジャーナリズム」ではなくて、「何かするジャーナリズム」というのは納得。

    <もくじ>
    まえがき
    1 根津孝太 産業とデザイン
      クルマと戦後社会のアップデート
    2 吉田浩一郎 これからの働き方
      フリーランスに年収500万円を保証する
    3 駒崎弘樹 政治と社会運動
      デモと選挙の中間に、政治を変える方法が
    4 門脇耕三 建築と都市
      2020年・東京デュアルシティ化計画
    5 猪子寿之 アートとサブカルチャー
      人類の「美意識」を更新する
    6 尾原和啓 ITビジネス
      21世紀の人類は「日本化」する
    7 落合陽一 メディアとテクノロジー
      <虚構の時代>から<魔法の時代>へ



    2014.07.11 桜庭さんより薦められる。
    2014.11.04 読了

  • 落合陽一さんの「ミトコンドリアと人間の関係性(共生、ミトコンドリアが発電機となり人間にエネルギーをもたらす一方で、人間は細胞分裂することでミトコンドリアを増殖する。太古、人間がまだ単細胞生物であった時代にミトコンドリアと融合したと考えられている)は、人間とコンピュータにあてはまるのでは」の話が一番面白かった。
    そんな観点で物事考えられるなんて絶句ものです。

    フローレンスの駒崎さん、チームラボの猪子さん、クラウドワークスの吉田浩一郎さんも勿論面白かった。

  • 20160206読了

  • 猪子、落合の両氏に興味を持ち購入。読んで、彼ら以外の五名も非常に魅力的な対談ではあるが、若干取り纏めの宇野氏の持論に話が展開される感じがする。しかし、皆個性的で読んでいてワクワクする内容だった。

  • とっても面白かった。

    社会を良くする為のなんとなくの方向感がわかった。

  • アートやサブカル、起業家など、各分野の先端を走るイノベーターとの対話。
    根津幸太氏との対談を読むと、現在の「若者のクルマ離れ」の理由がわかる!

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著者プロフィール

1978年生まれ。評論家。批評誌「PLANETS」「モノノメ」編集長。主著に『ゼロ年代の想像力』『母性のディストピア』(早川書房刊)、『リトル・ピープルの時代』『遅いインターネット』『水曜日は働かない』『砂漠と異人たち』。

「2023年 『2020年代のまちづくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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