デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソ

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制作 : 梶山 あゆみ 
  • 河出書房新社 (2011年5月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309252506

デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソの感想・レビュー・書評

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  • インターネット上に溢れる怪しげな健康情報に騙されないよう、読んでおくと良い書籍です。

  • デトックスで体はきれいになる?
    脳を活性化させるエクササイズ?-ブレインジム
    高級な化粧品の正体
    通常の医療に代わる療法ーホメオパシー
    信じることで改善するープラセボ効果
    栄養評論家の作り話
    サプリメントが社会問題を解決する?
    ビタミンでエイズは治らない
    製薬業界のだましの手口
    メディアが科学をおとしめる
    なぜ賢い人がばかなことを信じるのか
    誤った数字が用いれれることの恐ろしさ
    メディアがありもしない健康不安をあおる
    メディアが広めた新三種混合ワクチンのウソ

  • イギリスの医師が執筆。どんなベテランが書いているかと思ったが、自分と同世代。
    イギリスの状況も日本と変わらないことに安心…してちゃダメか。一般向けだけど、学生や研修医にも読んで欲しいです(本当はベテラン医師にしっかり読んで欲しいのよね)。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:498.04||G
    資料ID:95110421

    「衛生とは病気の予防を目指す分野である」とは言いますが、そのせいで、効果の定かでないインチキがはびこりやすい分野でもあります。自分の専門知識がインチキにおちいらないようにするために、読んでおくべき本と思います。
    (公衆衛生学研究室 坂崎先生推薦)

  • デトックス・ブレインジム・化粧品・ホメオパシー・製薬業界・栄養評論家・サプリをこき下ろす。デタラメでこれだけ多くの金が動き、人が食ってるってのはなんともおそろしい話。

    キーワード;平均回帰、盲検化、無作為抽出、ホーソン効果、公表バイアス、メタ分析、プラセボ

    基本的にみんなサプリやビタミン剤が健康にいいと思いたいんだろうなぁ。。。



    デトックス;根拠なし。フットバスで茶色いのが出てくる→ただの鉄さび。塩素ガスが出てくる→塩の電気分解(まじかw)

    化粧品;水と油をうまくまぜただけのもの。

    ホメオパシー;いうまでもない

    製薬業界;公表バイアス(いい結果は公表され、悪い結果はお蔵入り)、既存の治療法との比較の際、既存治療法で過剰投与などをして相対的によく見せるなど。80年代以降大きな発明がなくジリ貧。大手製薬会社予算の14%がR&Dなのに対して、販促・管理が31%。イメージを売っている面が否めない。

    栄養評論家・サプリ;魚油のサプリで頭が良くなる証拠なし。多くの場合マイナスの効果。ビタミンCは風邪に効かない(ノーベル賞受賞者がきくと言いはったのは事実だが、きくというデータなし)。

  •  健康にまつわるイギリスの擬似科学事情がわかる。どこの国もおんなじで,テレビや新聞等のメディアが,ねじ曲がった「科学」を広めて社会に悪影響を与え続けている。デトックス,脳エクササイズ,化粧品,ホメオパシー,栄養至上主義,サプリメント…。製薬企業のごまかし,不正にも触れる。かなり痛烈にこきおろすので,反感を持ってかたくなになってしまう人もいるかもしれない。だがまだ深入りしていないなら,一読の価値はある。
     脳エクササイズって,頸動脈のすぐ上にある「ブレインボタン」をマッサージすると脳が活性化されるとかいうインチキで,これがイギリスでは公立学校に広まっているのだからすごい。MMRワクチンが自閉症の原因と騒がれて,接種率が大きく低下したことにもびっくり。
     代替医療にはプラセボ効果しかないことが実証されているのに,関係者はそれを認めたがらない。プラセボ効果があるならいいではないか,という声もあるが,標準医療を受ける機会の損失は深刻。何より,代替医療は人体に関する誤った理解を植え付けてしまうのがまずい。誰もが真実を知るべきだ。はっきりと効果があることが分かっているプラセボを,医師が使いたがらないのは,患者に嘘をつかない医療倫理があるから。代替医療家がしているように,聞いて心地良いデタラメを提供してあげることはできない。
     南アフリカに広がるエイズ否定論や抗HIV薬批判には驚いた。エイズなどという病気はでっちあげだと大統領がいたり,エイズに抗HIV薬は効果がなくむしろ毒で,適切な栄養が有効な治療になると主張する保健大臣がいたり。それを吹聴する西洋人がいて,帝国主義以来搾取されてきたアフリカを西洋がさらに食い物にしていると入れ知恵している。当事者が,そういう陰謀論に傾いてしまうのは,無理もないところもあるのかもしれない。
     科学をきちんと伝えるべきメディアがその役割を果たしていない。「噛み砕かなくては」「興味をもってもらわないと」という態度によって,馬鹿げた話,大発見・大発明の話,隠れた脅威の話の三種類しか科学記事にならない。まっとうな科学では,このような種類の結果が出ることは稀で,結局ニュースソースは怪しい科学者か科学者もどきになってしまう。
     科学的・統計学的な手法は,錯覚,直感といった人間の思考の欠点を克服する為に生まれてきた。その人類の成果が多くの人々に届いていない。
     MRSA汚染でっちあげ事件では,警鐘を鳴らしたいメディアが,医療機関からMRSAを検出した博士を英雄に仕立て上げたが,結局その検査はデタラメだったことが発覚して幕を引いた。その「必ず陽性の結果をくれる研究所」の博士に学位を出したのは,ディプロマミルだった。その博士も,さんざんメディアに持ち上げられて使い捨てされたかわいそうな被害者だ。話がどんどん大きくなっていくのを,不器用な彼は止めることができなかった。発覚後,交通事故で死んだ博士が,借金まみれだったという記述は痛々しい。
     舌鋒鋭い著者だが,「最後に一言」で,擬似科学サイドに対して敗北宣言している。受け入れられやすさでは自分に勝ち目がないと。ただもっと多くの科学者がその良識を発信し,既存メディアのいい加減さを暴いていけば,よりよい社会になっていくに違いない。徐々にかもしれないが,期待したい。

  • タイトルが軽いので軽い読み物のようだが、実に深い内容。著者は軽い読み物として上梓したようなことを云っているが、なかなかどうして。

  • 2階書架 : WA100/GOL : 3410152387

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