うろんな客

  • 河出書房新社
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感想 : 372
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309264349

感想・レビュー・書評

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  • ロッキーさんのレビューで読みたくなり、図書館から取り寄せてもらった。
    ありがとうございました。

    ペンギンのようなシルエットを持つ「うろんな客」が、ある一家にやってくる。
    「うろんな客」は、マフラーを首にぐるぐる巻き、足元には白のコンバースオールスターハイカット(たぶん)が目立つ。
    奇矯な振る舞いを見せる「うろんな客」に、一家は振り回される────。

    シュールで暗めだけれども、可笑しみのあるゴーリーのイラスト。
    韻を踏んだ英文を、日本語の短歌にテンポよく訳した柴田元幸さんの離れ業。(歌人の水原紫苑さんが協力したらしい)

    解説で紹介されている「うろんな客」とは、実は何を意味してるのだろうか、というゴーリーの友人の作家のアリソンさんの推論には納得。というか、私もそう思ってたよ!





    • ロッキーさん
      他の作品、不気味なものも多いですがぜひとも〜!
      うろんな客、どの悪さもかわいいですよね笑
      ピンポンダッシュとか憎めません!
      他の作品、不気味なものも多いですがぜひとも〜!
      うろんな客、どの悪さもかわいいですよね笑
      ピンポンダッシュとか憎めません!
      2024/02/25
    • 5552さん
      『ギャシュリークラムのちびっ子たち』が気になってます!
      ゴーリーのことちょっと調べてたら、4月に千葉県佐倉市というところで巡回展覧会があるそ...
      『ギャシュリークラムのちびっ子たち』が気になってます!
      ゴーリーのことちょっと調べてたら、4月に千葉県佐倉市というところで巡回展覧会があるそうです。うーん、ちょっと遠い…。
      近くに来たらぜひ行ってみたいです♪

      2024/02/25
    • ロッキーさん
      ギャシュリークラム、すごーくブラックユーモアですが、癖になる良さがありますよ〜ぜひぜひ。
      展覧会あるんですね!わたしも少し遠い…でもいつか原...
      ギャシュリークラム、すごーくブラックユーモアですが、癖になる良さがありますよ〜ぜひぜひ。
      展覧会あるんですね!わたしも少し遠い…でもいつか原画見てみたいですね!
      2024/02/25
  • 高校生の時に図書館で見つけてからというもの、いつか買いたいと思ってたゴーリーの傑作をついに入手。飾ってもいいなってほど、装丁も可愛い。
    このうろんな客、とんでもなく迷惑でめちゃくちゃ愛おしいんだよなあ。
    後書きで散文バージョンも載っているけど、明らかに短歌形式のがいい。この訳にしたのはセンス溢れる!高校の時も翻訳家さんってすごいと感激したんだった。

    • 1Q84O1さん
      ロッキーさん
      ゴーリーじゃないですかヮ(゚д゚)ォ!
      これ、まだ読んでません…
      そして、久しくゴーリーを読んでません…
      また読もうかな( ̄ー...
      ロッキーさん
      ゴーリーじゃないですかヮ(゚д゚)ォ!
      これ、まだ読んでません…
      そして、久しくゴーリーを読んでません…
      また読もうかな( ̄ー ̄)ニヤリ
      2024/02/17
    • ロッキーさん
      1Q84O1さん
      コメントありがとうございます!
      この作品、ゴーリーには珍しく死者が出なくて、ちょっと可愛さもあって、お好みか分かりませんが...
      1Q84O1さん
      コメントありがとうございます!
      この作品、ゴーリーには珍しく死者が出なくて、ちょっと可愛さもあって、お好みか分かりませんがおすすめです!笑
      2024/02/18
    • 1Q84O1さん
      ゴーリーで死者がでない!?
      簡単にそしてどんどん殺すゴーリーとしては、ほんと珍しいですね!w
      またチェックしてみます^_^
      ゴーリーで死者がでない!?
      簡単にそしてどんどん殺すゴーリーとしては、ほんと珍しいですね!w
      またチェックしてみます^_^
      2024/02/18
  • 久しぶりのゴーリーです

    カギ鼻頭のヘンな生き物が、とある一家の生活の中に突然入り込んできて
    そして、それから・・・・・


    まず読んでみてウザい!
    このヘンな生き物がウザい!
    とにかくウザい!
    やること全てがウザい!
    なんでもかんでもやりたい放題!

    ウザいから評価は★2にしてやろうって思ってましたw


    けど、あとがきを読んでこのヘンな生き物(うろんな客)の正体がわかって納得!

    もう一度読み直してさらに納得!

    納得したから評価は急上昇⤴⤴⤴

    このウザさは仕方ないな…w
    うちにもいるわ!うろんな客が!w

    コレ面白いよ(≧∇≦)b

    • 1Q84O1さん
      いやいやいや!
      こっちが聞きたいですよ!
      一体何作品出るつもりなんですか!?ってw
      いやいやいや!
      こっちが聞きたいですよ!
      一体何作品出るつもりなんですか!?ってw
      2024/03/10
    • mihiroさん
      一休さ〜ん(^-^)v
      全然子供向けじゃなさそうな絵本ですね(O_O)
      うろんって何だろ?!
      不気味そうだし、読んでみたい〜♪笑
      一休さ〜ん(^-^)v
      全然子供向けじゃなさそうな絵本ですね(O_O)
      うろんって何だろ?!
      不気味そうだし、読んでみたい〜♪笑
      2024/03/10
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん
      ゴーリーの絵本は基本的に子どもに見せちゃダメですよ!
      絶対に!!!
      マジで!!!

      けど、これだったら見せても大丈夫w
      mihiroさーん
      ゴーリーの絵本は基本的に子どもに見せちゃダメですよ!
      絶対に!!!
      マジで!!!

      けど、これだったら見せても大丈夫w
      2024/03/10
  • うろん 胡乱
    確かでなく、怪しいこと。うさんくさいこと。
    ゴーリーのイラストが良い。毒っぽい。
    大人が楽しい絵本。

  • 「カギ鼻頭のヘンな生き物が突然やってきて、
    ワタクシどもの家に住みついてしまったのですよ。」

    …と、さも迷惑顔で事の経緯をぼやくある一家。

    珍奇な姿のうろんな客は
    「ご飯の際にお皿まで食べてしまって…」
    「大事な本の頁を次々破って…」
    「出掛けようとすると、『いくな』って駄々をこねたり…」
    困った事をたくさんするのだそう。

    波風ひとつ立たなかった平和な家庭は
    およそ聞き耳を持たぬこの謎の生き物に
    振り回され、
    困り果て、
    もう成すべき事は

    彼に食事と安住の空間を与える事、くらいしか…

    どうやらなさそうだ。(笑

    17年たった今でも出て行かないそうだが、
    ざわざわと彼の突飛な行動について
    今日も語り合う人達が
    実は(楽しそう)に思えるのは私だけだろうか?

  • ある一家を訪れた「うろんな客」とは?後書きで納得する内容。なかなかシュールで良い。
    原文が載っているのがミソ。原文では韻を踏んで作られているため、日本語訳も歌形式にしたらしい。それでも原文のリズムには敵わないので、できれば両方読んで欲しい。もちろん、英語が苦手でも、音の響きを楽しめればいいと思うので、ちょっと声に出してみると良いと思う。Googleの翻訳読み上げも使えるかも。

  •  doughtfulを「うろんな」と翻訳するセンスに脱帽です。このような日本語は柴田元幸先生にしか浮かびません。この日本語訳があってのエドワード・ゴーリーの人気だと思います。元はオースターにはまってからのゴーリーという流れです。現在、松濤美術館での展覧会がすばらしいです。こじんまりしていますし、高級住宅街の中という立地もいいです。是非!

  • 本作に登場する、鳥と哺乳類を足して2で割ったみたいな姿の「うろんな客」は、おそらくエドワード・ゴーリーの絵本のなかでももっともよく知られるキャラクターだろう。

    このキャラクターがある日、ふいに屋敷に現れ、住み着く。
    この奇妙な客、無意味ないたずらをたくさんする。

    新品の蓄音機から喇叭を撮ったり、本を次々破り取り、扉の前に横たわって邪魔をする。タオルを隠し、夜更けに屋敷をさまよい歩き、気に入ったものを池に落とす。

    なにか既視感がある気がしてモヤモヤしていたのだが、訳者柴田元幸氏のあとがきを読んでハタと膝をうつ。

    この絵本はアリソン・ビショップ/ルーリーという作家に捧げられているのだけれど、柴田はこのルーリーが書いたエドワード・ゴーリー追悼文を引用している。

    「……私に捧げられた『うろんな客』に関しては、私は時おりこう思ってきた。すなわちこの本は、私が下した、子供を産もうという(ゴーリーにとっては)理解不能な決断へのコメントでもあるのではないか、と」

    たしかに、このうろんな客が子どもだと思うと、一挙に身近に感じられてくる。どんな子どもも「育てられる」ためにそなえている愛らしさを剥ぎ取れば、たしかに、本書の主人公ができあがる。

    ところで、『優雅に叱責する自転車』との共通点をひとつ見つけた。というのは、いつのまにか長い年月が経っていた、という時間的なジャンプが生じるところ。この、ちょっとめまいを起こしそうな飛躍が好き。

  •  奇妙な生き物が現れて、生活を引っかき回す。なのに誰も追い出さず…… すっかり居着いて我が物顔。どうも見覚えがあると思ったら。
     短歌調の翻訳が面白い。あとがきに散文バージョンが掲載されている。

  • うろんな客とは?
    あとがきでネタバラシがあるが「※※」。
    可愛い……。

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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