敬虔な幼子

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 668
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309265889

作品紹介・あらすじ

あまりに純粋で清らかな魂が汚れたこの世から昇天するまでを独自の手法で描いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • やばい!やばい!やばい!
    やばい!やばい!
    やばい!
    ゴーリー依存症の私…、禁断症状がぁぁぁ〜!
    ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
    ゴーリー、ゴーリー、ゴーリー…
    どこかにゴーリー作品はないか!!!
    急いで密売人(図書館)から借りてきました
    ε-(´∀`*)ホッ
    さぁ、炙って読もうか、注射器で読もうか…
    ゴーリー依存症は怖い!
    (みなさんは気をつけて!)


    さて、今回のゴーリーのターゲットに選ばれたのヘンリー・クランプ坊や
    (登場時は三歳、享年四歳と五ヶ月)

    三歳になって間もなく坊やは、自分の心が邪であること、にもかかわらずかかわらず神様は彼を愛し給うことを知る
    (三歳でそれがわかるって坊やすごいな!)

    愛する両親に出来ることは何かないかと朝夕訊ねる
    (なぜかトンカチをもって…)

    たまには悪魔に誘惑されてしまうことも…
    (そんな時も、己の罪を感じ心から悔いるのです)

    階上で一人跪いて祈る姿もよく見受けられる
    (階段の影から見てる父がホラーだ!)

    日曜日に遊んでいる子たちを見かけては「なぜ聖書をよんでいないのか」と窘める
    (大きなお世話だ!ほっといてくれと思うが…)

    そんな坊やが四歳になったある冬の午後、自分のパンプディングを恵まれない未亡人へ届けにでかける
    帰り道、大粒のひょうに激しくうたれる
    坊やは喉が痛み出し、それが命取りの病となり…

    さすがゴーリー、最後は呆気なく坊やの人生を終わらせますね…
    小さな子どもにも容赦ない!

    しかし、今回のゴーリー作品は依存症の私にとっては本作は何だか物足りない!
    すぐに、薬が切れそうだ
    また、密売人のところへ行かないと
    ε≡≡ヘ( ´Д`)ノダーシュッ!

    • なんなんさん
      ゴーリー!?Σ('◉⌓◉’)
      初めて作者の名前知りました!!
      ゴーリー!?Σ('◉⌓◉’)
      初めて作者の名前知りました!!
      2023/04/30
    • 1Q84O1さん
      みんみんさん、今回のゴーリーはいつもに比べるとまだ優しかったですよ~w
      みんみんさん、今回のゴーリーはいつもに比べるとまだ優しかったですよ~w
      2023/04/30
    • 1Q84O1さん
      なんなんさん、ゴーリーの世界へどうですかщ(゚д゚щ)カモーン
      心が腐っていきますよ…
      なんなんさん、ゴーリーの世界へどうですかщ(゚д゚щ)カモーン
      心が腐っていきますよ…
      2023/05/01
  • キリスト教の教えに敬虔で幼くして亡くなった子が主人公。
    短い絵本で、物語はシンプル。
    禁欲的な教えを信じ、その通りに生きた子ども。

    読み終わった後に、何が面白いのか、単純すぎてポカーンとしてしまう。

    あとがきの柴田さんの指摘(両親に手伝いを申し出た時になぜ後ろ手に金槌が?)という部分で、確かに不思議だなーともう一度見返してしまう。

    でも、もしかしたら子供なりに何かを直そうとして準備しているのかも知れないし、悪意があるとか、敬虔であることを疑ったり批評したりしようとしているようにも見えない。

    キリスト教の禁欲的な教えは、子どもの直観からすると違和感を覚えるものが多数。それを良く理解していることを喜ぶのは、むしろ大人。大人の押し付けに対する批判という風に読む人もいると思う。

    でも、私はそこまでの意図を感じなかった。

    また、聖者伝説のように描写するのであれば、もっと目がきらきらしたすごい人風に描くこともできるだろう。ゴーリーはそんな描写はしない。

    ゴーリーは、ある意味リアリティーを追及している。
    本当に敬虔な子どもがいたら、こんな感じじゃない。
    とフラットに読み手に投げかけている。

    一般的なとぼけた子どもが、立派なことを言って、守りぬく。

    幼子としての特異性をそのまま異物感があるまま描き出すことを目的としたのではないだろうか。

    この物語を読む人が、この特異な子どもをどう扱うかによって、その場面場面の読み取られ方が違ってくる。

    子どもがどんなに敬虔に信じていても、周りから「うそっぱちだ、いいこちゃんぶってるんだ」と思われたら、『ただのクレイジーな子ども』としてつまはじきだし。『すばらしいできすぎた子』だとしたら、偶像化され、ひたすら賞賛されるのだろうし。

    その子供が凄いというのではなく、その周りが自分の考えと照らし合わせて上でどのような態度をとるのか。

    読み手の人間の器をを図られているような怖ろしさも感じる。

  • 表紙を開くといきなりこう来る。

    ”三歳になって間もなく、ヘンリー・クランプ坊やは、
    自分の心が邪であること、
    にもかかわらず神様は彼を愛し給うことを知りました。”

  • 神を深く愛し、3歳という幼さで自らの邪心に気づく。純な信仰心に従った坊やの言動は狂気さえ感じるほど。

    淡々とした語り口と善も悪も読み取れないゴーリーのイラストがマッチしている。ゆえに読んだ回数だけ解釈が生まれる作品だと感じた。

    坊やは幸せだったのだろうか、、、

  • 【エドワード・ゴーリー誕生日一日読書会】3才にしてヘンリー・クランプ坊やは敬虔なキリスト教徒。一読目は『こんな子供、こんな人生ヤダ!』とサラッと読んでしまったが、訳者あとがきで「両親に何かできる事は無いかと訊ねる時に、後ろ手に何故トンカチ?」という疑問を読み、改めて読み返すと、あらゆる場面でクランプ坊やは他の子に嫉妬していたり自己満足だったり上から目線だったりと、深読み裏読みできるシーン満載。普通に考えたら悲しい感動的な話だけど、やっぱり偽善的な臭いを感じて笑った。

  • <The Pious Infant>
      
    裝幀/渡辺和雄
    組版/KAWADE DTP WORKS

  • 読了


  • 表紙下部にはミセス・レジーラ・ダウディの表記。
    見開き左のページに英文、右ページに絵と訳文が記載されている構成。英文をゆっくり読んで、右のページに移るという変わったリズムで読めました。

    読み終えて想起したのはトリアーの『Dancer in the Dark』。行き過ぎた信仰心。本人にとっては幸せで、なすべきことをなしたように見えなくもないですが、それは狂気と紙一重で、側から見たら不幸であり、異常ともとれます。
    幼子の信仰心も途中から欺瞞がうっすらとコーティングされており、自分は天に昇れる、神に愛されていることを疑わず、他者の行いや書物に書かれている神に関する内容も自己の判断基準によって評価が下される危うさもはらんでいます。皮肉の利いた良いタイトル。
    今月中にもう何冊か読みたいと思います。

  • 難しい絵本でした。子供向けではないですね。敬虔という言葉さえあまり使わないし、宗教的ですが、人が死んで行ってしまう話は絵本としては、ありなのかと??でも、怖いものは見たさで読んでしまいますが。

  • ゴーリー三冊目。
    読んできた二冊に比べて、はるかに理解しづらいような。
    それがゴーリーの味ったら味なんだろうけど、解釈があいまいだと釈然とはしないなぁ。

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著者プロフィール

1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。おもな邦訳に『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』など。2000年没。

「2023年 『どんどん変に…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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