- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309267807
作品紹介・あらすじ
「音楽」を愛する技術 20世紀中盤に登場し、ポピュラー音楽家たちの間に爆発的に広まった音楽理論"バークリー・メソッド"とはいったい何か?現在の音楽シーンを牽引するミュージシャンと気鋭の音楽批評家のコラボレーションによる前代未聞の音楽講義録、ついに刊行!クールな知的興奮と微妙なギャグのランデヴー。
感想・レビュー・書評
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再々読。
ジャズミュージシャンの菊地成孔と大谷能生による、バークリー・メソッド講義+ロック、ジャズ、リズムアンドブルースなど商業音楽の歴史。
コード進行やポリリズム、モードに特化した本を読んでいるときも、ことあるごとに本書に立ち返る。
こんなことを言うと怒られるかもしれないが、曲の分析とか伴奏付けとか、GarageBandとかで作曲をしたければ、楽典なんか勉強せずにこっち方面からアプローチしたほうがいいと思う。
楽典は、わざと難解にしてその威光を高めようとしているのではないかと怪しんでいる。その点、バークリー・メソッドは、わかりたい!という人にやさしい。
ちなみに、本書では鍵盤をもとにコードの説明をしてるので、ある程度キーボードとかをいじったことがある人向け。
ギターのコードだけが頭に入ってる人はちょっと混乱するかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本の著者がTBSの人気番組「情熱大陸」で「上智大学中退」を詐称していたことは有名。ディレクターのせいにしたいようだが、それすら虚言癖にすぎない。
東京藝術大学の学生を巧みに信用させ、自らを推薦させ、東京大学の教壇にあがったのが真実。すでに、数々の「講義の欠陥」を指摘され、教壇からは追放済み。その教壇追放の事実を隠しているのも自分を大きく見せようとする虚言癖。
「憂鬱と官能を教えた学校」という本は、何も教えない。間違ったことを植えつけられるだけの欠陥書籍である。内容空疎な文字が並び、事実とは異なる虚言癖男の妄想ファンタジー。これが東京大学へ提出した講義の原案とは、東大の講義事前審査も地に落ちたものである。
顕著に間違っている部分を指摘すると、184ページに「バークがシリンガー・システムを忠実に教授していたのはシリンガーハウス設立後のほんの数年の期間に過ぎず、一九五四年には、シリンガー・ハウスは早くもバークリー音楽学校(後の音楽院)へと改称されることになる。これは、バークによるシリンガー・システムからの決別宣言であると同時に、新しいポピュラー音楽理論の確立をも宣言するものであった」とあるが、これは虚言癖男の妄想100%。
バークリー音楽学校を日本人で初めて卒業した人物は、ジャズ界なら誰もが知る「秋吉敏子」である。その自伝「ジャズと生きる (岩波新書)」を読むと107ページに「トニーはバークリー音楽院が、シリンガー・システムという音楽理論を教えていると同時に、ジャズをも教える唯一の公認された学校であると私に教えてくれた。」とあり、虚言癖男の「シリンガーハウス設立後のほんの数年の期間」はウソ、「バークによるシリンガー・システムからの決別宣言」というのも大ウソだとわかる。「秋吉敏子」が語るように、バークリー音楽学校は、シリンガー・システムから決別しておらず、学校名を変えても「シリンガー・システムを踏襲」していたのが歴史的事実。
「孤軍 秋吉敏子 その人生と作品(全音楽譜出版社)」にも、74ページから「一九五九年の夏にシュリンガー・システム(シュリンガー教授が考案したユニークな教育法)の試験に合格、バークリー音楽院の四年の教程を三年で卒業」としっかり書かれている。バークリー音楽学校を日本人で初めて卒業した「秋吉敏子」は、シュリンガー・システム試験に合格したバークリー卒業生なのである。
そもそも、「菊地成孔」は、バークリー卒業生ではないし、留学経験すらない。一浪して上智大学に入れないくらい頭が悪く、学位もないのが事実。奨学金もとれず、演奏も下手ならば、他の道もあるだろうが、ウソをつき人を騙した努力だけが垣間見える。
「憂鬱と官能を教えた学校」という本はウソだらけで、読むに値しない欠陥書籍。日本に数千人はいると思われるバークリー音楽院卒業生や関係者が、この本の出版社を「出版停止」を求めて訴えて良いレベル。
図書館員は「菊地成孔」のWikipediaのページの非常勤講師が今も続けられているように書かれている記述を訂正すべき(大学に電話で問い合わせ教壇追放年、講義停止時期を聞けばわかる)。そして、地区の教育委員会に調査事実を申し出て、この書籍は図書館から撤去されるべき。-
虚言癖はかつての先生がキューちゃん(彼のしゃべることの9割は嘘)と呼んでいる:
http://ub-x.txt-nifty.com/blo...虚言癖はかつての先生がキューちゃん(彼のしゃべることの9割は嘘)と呼んでいる:
http://ub-x.txt-nifty.com/blog/2007/09/post_22f4.html
情熱大陸 学歴詐称 指摘部分:
https://www.youtube.com/watch?v=7Wzy9JsT8So&feature=youtu.be
2020/08/27
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再読。1回目より面白かったけど、なんかフワッとしてる。
実際に理論の本を読むとっかかりとしては良いのかも。 -
文庫版と併用しながら読了。ある程度バークリーシステムの知識がある人には、おおそういう見方があるのか的に面白く読めると思う。逆に知識のない人にはどうかなあ…少なくともこの本でバークリーシステムの学習をしようというのは無理があると思う。
文庫版の方にはあとがきが追加されていて内容が増えているのはよいのだが、引用物(譜面など)が小さくて実質読めないものがけっこうある。音をすぐに聞けないのもなかなか厳しい。そういうのをすべてリンクして電子書籍になってるとよかったのにと思った。 -
2-2 音楽論
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ラジオでもおなじみ菊地氏の映画美学校での講義を本にまとめたもの。
平均律から始まり、JAZZのモードまでいたる、俯瞰的かつ理論的な口語版テキスト。
実は結構難しい内容なんですが、私は実学の部分はすっ飛ばして読みました。が、実際にマイルスのso whatのソロをキーボードで弾いてみたら確かに白鍵だけで構成されてました。
実際に音楽を作ってる人は読むと何か得るものがあるように思います。個人的には、音楽ってこんな風に出来てるんだあ…と思ってしまいました。音楽の聴き方が少し変わりました。 -
ポピュラー音楽に関する理論書は数多く出版されているが、本書がそれらと一線を画しているのは、本書が「理論書」であると同時に「理論史書」でもあるという点、そして音響物理的観点からの説明にも多くの紙面を割いているという点にある。
所謂バークリー・メソッドによるコード理論等の基礎はある程度身につけておいた方が本書に書かれている内容を理解することは容易になるだろう。
その意味では、音楽理論に関する初級程度の知識をもつ者が更に一歩深いところまで理解を掘り下げるために最適な書と言える。
講義録という性質上、話題の脱線、省略なども散見される。今後、菊地氏の理解による体系的理論書が出版されたら確実に購入するのだが。 -
とある天才ジャズミュージシャンの、とある学校での音楽史講義録。
こんなにエキサイティングな講義録を他に知りません。
濃すぎる講義内容に垣間見えるのは、音楽に対するストイックすぎるほどの真摯な視線と限りない愛情。
音楽を通じて世界が見える。
タイトルの「憂鬱と官能」こそ音楽のことか。
あまり有名でない曲(しかし音楽史的に超重要な曲)が随所に出てくるので、YouTubeかなんかで聴きながら読むといいと思いますw