石井好子のヨーロッパ家庭料理

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 223
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309273471

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからしてレシピ本なんだろうなぁ(エッセイが読みたいんだけれど)と思いながら図書館予約。

    果たしてヨーロッパ各地で取材した家庭料理のレシピがもちろん掲載されているのだけど、
    その国、地域の紹介、そしてその家庭、家族の紹介文が明快で心地良いのだ。

    お料理を作る気がなくても、読んでいて楽しい。
    お料理を作る気がなくても、ものすごく作りたくなる。
    出来上がった素敵なお料理のイメージが脳内と舌の上に広がる のだ。

    お料理風景が白黒写真なのが残念といえば残念なんだけど、
    でも好子さんの言葉で十分冷たいものは冷たく、温かいものは温かく、
    彩の良いものは美しく、こんがりと焼けた色も全て目に浮かぶ。


    難点は、本が大きくて重いこと。持ち歩い読めないこと。

  • 復刊本です。 1976年の刊行時の写真はどこか懐かしい色調を帯びています。解説に平松洋子氏が「すぐれたジャーナリストの視点」を書き下ろしています。「ヨーロッパの家庭を訪ね歩いて料理を教えてもらう記録のかたちを取りながら、全編にほどよい緊張感が流れているのは、書き手としての石井好子のものの見方、取材力、理解のふかさ、粘りづよさ、描写力がぞんぶんに示されているからだ。と同時に簡潔明瞭な料理指南書にもなっているのだから、もはや無敵の一冊といいたくなる。」ハードカバーでずしりと重い本です。
    朝吹登水子さんのクレープ、かもとオリーブ。イベット・ジローの南仏風魚料理はアイオリでした。

著者プロフィール

1922年東京生まれ。52年、パリでシャンソン歌手としてデビュー。各国の舞台に出演し、帰国後はエッセイストとしても活躍。『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(河出文庫)等著書多数。2010年逝去。

「2020年 『いつも夢をみていた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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