- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309274874
感想・レビュー・書評
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2019年11月28日読了。中山康樹の「○○を聴け!」シリーズ第3弾、キース・ジャレットを聴く手がかりをと思って読んでみたがいやはや、ジャズミュージシャンはアルバムが多すぎるよ!ビートルズを見てみなさいよ、何もやるライブやるライブ録音していちいち違う編集盤として発売しなくてもいいのに、ジャズの人は勿体ながりというか、基本垂れ流しが好きということなんかな??とはいえ、キース・ジャレットという人の天才性や、ソロやスタンダーズ、マイルスとの共演作などどういうポイントで聴けばいいか、どう自分の中にストーリーを描いて聴いていけばいいか、の手がかりは得ることができた。結局いっぱい聴いてもよくわからない、掴みどころがなくスケールが大きいのがキース、無理やりわかったような気になる必要はない、という理解でいいのかな。
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間もなく70歳となる現役最高峰ジャズピアニストの全キャリアから100枚超のアルバムをレビュー。プロ初録音のジャズ・メッセンジャーズ参加作品から2011年作品の"Rio"まで。多様な音楽性を持つキース研究に最適な書。
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キース・ジャレットはジャズミュージシャンではない。バド・パウエルやビル・エバンスなどの先達の影響は受けていないし、受け継ぐものでもないと言い切ってしまうところが著者のすごいところです。キースは、自分の音楽はジャズではなくミュージックと呼べとの発言とか、クラシックへの傾倒とかで、純正ジャズファンには評判のよくない面もありますが、ジャズにこだわらずに、フォークロック調の美しいメロディを楽しめばよいということを改めて認識しました。あまり馴染みのないロイドカルテット時代の音源を捜して聞いてみたいと思いました。