- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309278377
作品紹介・あらすじ
カバーが傷んだ思い出の絵本、ページの脱落した雑誌…製本技術で定評の高い美篶堂が、誰でもできる、本の修理術とリメイク術を紹介!
感想・レビュー・書評
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「美篶堂」の「篶」の文字が難しい。「みすずどう」と読む。
有名な製本職人さんのお店で、この本棚では「本をつくる」というレビューの中に登場して素敵なお仕事をしている。
数時間で一冊仕上げる製本ワークショップも開催し、時間をかけて本づくりを学ぶ「本づくり学校」も開設している。
しかし、なかなか学べないこともある。それが「本の修理」。
本書は「美篶堂」の娘さんが、親方であるお父様から教わった「本のお直し」の書籍化。
使用する道具や修理の手順を、「お直し」のケースごとに全部写真入りで解説する。
これはいいよ。とにかく分かりやすい。
手仕事大好きな私は、手近に壊れた本がないのが残念になるくらい(*´▽`*)
1.ジャケットが破れたら
2.ページが傷んだら
3.表紙の背・角が傷んだら
(部分的で傷みが小さい場合と、全体的な大きい傷みの場合と)
4.見返しが傷んだら
5.ブックケースが傷んだら
6.本がバラバラになってしまったら(綴じ方による違いも説明)
いいえ、もっとある。なんとまぁ、「仕立て直し」の章だ。
1.ブックケースをつくるには
2.2冊の並製本を1冊の上製本にするには
(雑誌・文庫なども含むソフトカバーが並製本。
上製本はハードカバーのこと。合本の仕方が出てくる)
3.ガイドブックをコンパクトにするには
4.雑誌のバックナンバーをまとめるには
5.アルバムの表紙を変えるには
↑ここはぜひ読んでみてね。
保存用に切り取ったものやコピーしたものがあったら、それらをまとめて本に出来るのだ。
世界に一冊の、自分だけの本が出来上がるということ。
更に、「きほんのこと」として本の形、部位、紙の目、道具、道具の使い方をイラストで説明。もう感動するほど丁寧だ。材料と道具が買えるお店まで紹介してある。
読んだところ、私は現在持っているもので全て間に合う。
素人なりにお薦めは、カッターボード(作業用ボード)かな。多少厚めのモノの方が良い。
図書館なら司書さんのお仕事。
でも自分の本なら?自分がルリユールに・・なれるのですよ!
自分専用の一冊なんて、何だかワクワクしてくる。
本の修理がこんなに手近でカジュアルになっているという驚きの一冊。
本好きの皆さんなら、どなたもきっと喜ばれるだろう。 -
丁寧に製本を楽しみたいなと思えた。
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一手ひと手、写真入りなのでわかりやすいです。
問題はこの通り作業できる器用さがあるかどうか…(笑)
図書館では実際にここまでやるかというのはそこここの方針に寄るかと思いますが、糸綴じのかがり方が他のものを見ても全然わからなかったのがこちらは大変わかりやすいので、もしも機会があったらやってみたいと思いました。
それと道具が揃うかだな…(笑) ミツロウはないけどあった方が作業としてはやりやすいのでしょうね。
自分の本は全修復するまでボロボロになったものがないのでできませんが、いつか表紙やしおりなども自分好みに装丁し直して本を仕立ててみたいですね。 -
見てるだけで楽しいなあ。
目指せルリユールおばはん! -
本の修理というと、子供の頃行っていた図書館の本を思い出します。大人になって自分で本を買うようになって、ボロボロになるほど読みこんだ本は記憶にないですが、そんな何度も読みたくなるような素敵な本に出会うために、細々でも読書という趣味は続けたいと思いました。
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テープを使うことを前提にしているが、和紙テープも結局テープだという人もいる。その点、どうなのだろう。
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ミニコメント
お気に入りの本を修理してみよう。ブックケースのつくり方や本の仕立て直しの仕方も紹介。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/604262 -
やってみたくて、ウズウズします
本の修理だけでなく、仕立て直し(合本や和綴じ、ブックケースの作り方等)のやり方も載っているので、大満足!
写真が多くて、before×afterがあるのもステキ♪
「図書の修理 とらの巻」も分かりやすくてよかったけど、「とらの巻」は図書館に置いておいて、「仕立て直し」のこの本は自分で持っておきたい感じです -
タイトルの通り、本の修理と仕立て直しについて書かれた図書。ほとんどのページがカラーで見やすい。本の修理は製本用テープなどを使用しているところも紹介しているので家庭でもできそう。道具の使い方もあり。
あと修理本の用具を購入できる場所が知りたい。美篶堂はあるが、関西ではいったいどこで買えるかあまり修理や製本の本にのっていない… -
かなり細かく作業の写真があり分かりやすいと思います。巻末に材料等が買えるお店も少し掲載されています。
http://pro.bookoffonline.co.jp/book-enjoy/use-book/
ブックオフのページ...
http://pro.bookoffonline.co.jp/book-enjoy/use-book/
ブックオフのページに本の手入れの仕方がありますが、詳しく学べる本は一冊置いておきたいですね!
ところが、こんなニュースも。。
https://kot-book.com/a-book-sterilizer/
お返事を頂いたはずが……霊圧が消えていました。
虫干しするのは必要でしたが、紫外線は紙を傷めますね。
こうして見ると...
お返事を頂いたはずが……霊圧が消えていました。
虫干しするのは必要でしたが、紫外線は紙を傷めますね。
こうして見ると、
本の作り方、本の直し方、本の愛し方、本の語り方……まるでヒト付き合いのようですね。
ごめんなさい。。
読み返してあまりのお返事のつまらなさに恥ずかしくなり消しました((+_+))
レビュー...
ごめんなさい。。
読み返してあまりのお返事のつまらなさに恥ずかしくなり消しました((+_+))
レビューの中にもある「保存用に切り取ったものやコピーしたもの」を
大量に持っているのはワタクシです。
年明けにでも一冊の本にしてみたいです♪
ああ、自慢する場所が欲しい(笑)(笑)
「本の作り方、本の直し方、本の愛し方、本の語り方……まるでヒト付き合いのようですね。」
ふふ、まさしく。そしてどれも簡単なものがない。指南書が必要なんですよね。
これから一層寒さが厳しくなるそうです。
どうぞお気を付けください。