春一番が吹くまで (河出文庫 140A)

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著者 : 川西蘭
  • 河出書房新社 (1984年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309400655

春一番が吹くまで (河出文庫 140A)の感想・レビュー・書評

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  • 川西蘭著「春一番が吹くまで」 キャンディーズ世代 重いテーマに軽い行動
    http://nakawin.at.webry.info/201105/article_2.html

  • とりあえず、川西蘭さんの第1作目。

  • 川西蘭。ちょうど学生をしている頃、ものすごくはまってしまった。1冊読むと、続けて次のもの、次のもの…ととにかく追い求めて読んでました。若かったのね。

    『春一番が吹くまで』は、川西蘭氏が大学生の時、19歳の年に書いたデビュー作。大学受験を控える夏、東京に下宿して予備校の集中コースに通う青年が主人公。17、18歳あたりは‘青年’といっても‘少年’といっても、ちょっとしっくりこない中途反葉な時期ですね。めいっぱい背伸びしてみたり、つまらないことでドギマギしてみたり。女の子のことでも、あらぬ妄想を膨らませているかと思えば、声をかけることすらできないようなウブくんに変身したり。忙しいことです。

    一緒に収められている『ブラック・ボックスを背負って』の主人公キヨシくんは大学生、なので悩みも少し大人チックになるけれど、女の子に振り回される様子を見ていると、高校生と変わらない、まあかわいいやねという感じ。

    主人公たちと同年代で読んだ時には、セリフひとつひとつにリアルな熱を味わったものだけれど、歳を重ねた今は、遠くに置いてきた自分の分身の陽炎をみるかのようで、キャラクターたちの声も、幾重にも重なるベールの奥から届く。若い時特有の、自分をとりまく環境が変わる予感に対する過敏な反応と、反面で「不変なものなんて何もないんだ」と諦めに似た悟りを得ていく過程を、切なくも愛らしく感じながら、離れて見守る心境で読み返しました。

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