落日の門 (河出文庫 105G)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309401034

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  • 弟の義経を殺したり、北条と組んで数多の策略で敵を消していった、と断片的なこととイメージしか知らなかったのであまり好きではななかった源頼朝頼家親子をめぐることどもを書いた歴史小説。北条氏は完全に悪者というかしたたかに描かれているので判官びいきに源氏に同情しつつ読了。北条には北条の正義や義理もあったのでしょうし源氏側にも卑劣なこともあったのだろうと思いますが、それにしたってやっぱり北条一族の猛烈さは恐ろしい。煮立った漆で溺れさせるなんて怖過ぎる。なじみのある有名な人物はさておき、他の人たちのお名前が漢字だらけで誰が誰だったっけ、という、お話の本筋とは関係ないところで苦労するというストレスはありましたが、北条氏の野望と後鳥羽院の野望にはさまれ滅んでゆく運命を頼家が受け入れ覚悟してからは、完全に話に入り込み、ストレスも感じませんでした。大変面白かったです。

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