- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309401294
感想・レビュー・書評
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初期のエッセーから、『胡桃の中の世界』に至るまで、著者はおもにヨーロッパの文学や芸術作品を対象にしながら、人間の精神のかたちを考察してきた。だが、本書においては、その関心は日本の古典にも向けられ、迷宮、幻鳥、大地母神などをテーマに、東西の文学作品に通底する心的パターンをめぐって、自在な論が展開される。その後フィクションへと向う著者の創作活動を暗示するエッセイ集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
柳田國男を端緒に鏡花の「草迷宮」について語る伝説の「ランプの回転」を収録している。
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古書で購入。
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仏文学者の印象が強いけれど日本の古典を語られても知識の量に圧倒されてしまう。
この人の引き出しはどれだけ大きくて深いのだろうと思う。そしてきっと綺麗できらきらするものが沢山詰まっているのだろうな、と。
西行のゴーレムの話が昔から好きです。一度『撰集抄』を読んでみたいなぁ、とこの本を読み返す度に思います。 -
毎度ながら知識量と文章の巧みさに魅惑された。
かなり狭い範囲のものを考察しており、無学な私は着いていけないところもあった。
もっと基礎固めをしないと…。 -
2008/12/21購入
2014/2/20読了 -
古典の知識があればもっと面白いのに!と思いました。
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日本の古典を題材にした「フィクションへと向かう著者の創作活動を暗示するエッセー集(裏書より)」。日本、中国、ヨーロッパと縦横無尽に疾走するなんてのは、なかなかできるものではない。
文句なく面白いエッセー集。ただし古典の知識は必要だが、それを抜きにしても、十分に楽しめる。
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渋澤龍彦四連発その4。
日本文学についてのエッセイ……のはずなのですが、話は仏文学、映画、絵画と縦横無尽に飛びまくります。とても楽しい一冊です。