優雅で感傷的な日本野球 (河出文庫 247A BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
3.61
  • (4)
  • (7)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403076

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 野球に詳しければ、もっと楽しめただろう。

  •  この人の作品には常に寂しさが付きまとっていると思う。
     すべてを読んだ訳ではないが、殆どの作品にそんなテイストがあったように思う。
     この作品にもその寂しさはあった。
     悲しみ、といってもいいのかも知れない。

  • なんて切ない本なんだろう。
    「阪神タイガースが優勝しなかった世界」で野球という概念を形而上的なもののうちに見つけ出そうとしたひとたち。
    序盤は呆気にとられながらも文章のなめらかさとコミカルさに引きずられるように読み進めていくんだけれど(虎党なので何度もげらげら笑った)、作品の構造が見えてくるほどになんともいえない寂しさがこみ上げてくる。
    重層的につながった作品世界の中に通奏低音として存在する「野球」は、とてもうつくしく神秘的だ。
    『さようなら、ギャングたち』もそうなんだけど、このひとの小説はどうしようもなく切なくて、なんだかあたたかい。

  • 8/16 読了。
    野球が神話の中の概念になってしまった世界で、形骸化した言葉の上で思い思いに野球をプレーする人びとの淋しいお話。

  • これ文学でもないし野球でもない!
    でもまぁタカハシさんの作品はこんな感じです、

  • 話の脈りゃくがよくわからなかったけど面白かったです。
    松尾スズキさん、岸本佐知子さんに続きファンになりました。

  • 好きです。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋源一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×