ナチュラル・ウーマン (河出文庫 ま 1-1 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 132
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309403229

作品紹介・あらすじ

「私、あなたを抱きしめた時、生まれて初めて自分が女だと感じたの。男と寝てもそんな風に思ったことはなかったのに。」異性よりも、同性との愛を求める若い女性たちの、虚無的な生を赤裸々に描いた異色の連作長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 文學界審査員

  • 「いちばん長い午後」「微熱休暇」「ナチュラル・ウーマン」の三作によって、一つの物語を紡ぎ出す連作集。
    一言で言えば、19歳の時から始まる、主人公容子の同性愛遍歴である。大学の漫画サークルで出会った花世との、衝撃的な性交渉がすべての始まりであり、花世に対する強い思慕は、その後に出会った有記子や由梨子との交際にも、色濃い影響を与えていた。
    三作は時間軸に沿っては配列されておらず、そこがこの連作のミソでもある。男性性を排除した恋愛の中で、自分の女性性を確認する彼女たち。そのサド・マゾ的な性生活はかなり強烈。

  •  女性同士の恋愛を描いた小説を読んだのは初めてだった。ちょっと過激な描写もあって、なかなか刺激的な小説だった。でも、登場人物には、なんとなく暗い影が差している気がした。それがこの小説の質を高めていると思う。

  • やはりルーツはキャロル・キングの曲だった。
    同性愛を描く。
    ショッキングな内容、恋愛は男女でも女同士でもおんなじなんだよなぁ

  • 面白い。それしか言えない。どこがどう面白いのか上手く言えないのは、作者の力量が明らかに私の思考のレベルを超えているからです。あまりにレベルが違いすぎると、いい悪いくらいしか言えなくなる。それくらいすごい出来栄えなのです。

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著者プロフィール

1958年生まれ。78年「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞しデビュー。著書に『親指Pの修業時代』(女流文学賞)、『犬身』(読売文学賞)、『奇貨』『最愛の子ども』(泉鏡花文学賞)など。

「2022年 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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