カンパネルラ (河出文庫 な 7-6 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (1993年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309403953
感想・レビュー・書評
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久々に再読。
夏のイメージの物語。
個人的に、いつまでもキラキラした世界に浸れる青春の書。 -
こちらも夏の清涼剤でした。
夏織は初めから居なかったのでは…と思います。
柊一とのやりとりしか無いですし。柊一は夏織が療養していると思っているけど、既に他界しているのでは。。
こちらの長野さんはどんどん自分が不安定になっていく感覚があります。でも不快では全くなく、心細いけれどどこか陶酔してしまいます。 -
出、出た~~~~~~~~~~
長野まゆみの伝家の宝刀、病弱なのに上から目線兄とそれに焦がれる弟~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!
しかも共倒れENDっぽいよ!!!!!!!!!!そうだね、長野まゆみ的銀河鉄道の夜メリバ二次創作だね -
ほわほわと存在感のない人々が、ほわほわと同じ場所を行ったり来たり。ロケシーン少な過ぎの低予算映画かよ!って小説だけど。
まぁ存在感のなさで言うなら爺ちゃんは本当に存在したのか謎。死んでんじゃねーのか。爺さんを殺してその罪悪感に苛ませるままに幻覚に囚われて第二の人格お兄ちゃんを生み出して最終的には誰もいない一人きりで爺ちゃんを埋めたところに生えてきた銀木犀がすくすく育って犯罪がバレる、という話になってた。嘘だけど。
そんなこんなで実際にはほわほわだった。 -
カンパネルラと言う題名で選んだ本でしたが、長野まゆみさんの少年アリスを読んだ事があるので期待して読みました。子供の頃銀河鉄道が本当に走っている光景を信じていた幼い私。カンパネラはザネリを救うために川へ入りそのまま帰ってこなかった、夏織も又帰って来なかった、その存在すら曖昧になっていった。カンパネルラは宮澤賢治ファンにとってむやみに使う事は許せないのですが、私の中ではOKでした。
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夏に遊びに行く祖父の家。
そこにいる兄との話し。
後ろ姿しか思い出せない。
兄はいつも午後にどこに消えるのか。
不思議な雰囲気の文体と白昼夢みたいな宮沢賢治的な(←読んだことない笑)そんな感じのお話し。
最後どうなったのかなー。
ちょっと雰囲気掴むまで読みにくい。
好きな人は好きな文体。あたしも昔は好きだった(笑) -
一つ一つのモチーフが美しくて絵画的です。