テレヴィジョン・シティ 下 (河出文庫 な 7-18 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 959
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309404806

感想・レビュー・書評

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  • 今まで読んだ長野さんの作品で一番長いけど、長く読んだ感じがしない。良くも悪くも?読み応えはなかったということなのか…??
    こんなに長いのに登場人物が本当にごくわずかっていうところがそう感じさせるのかも。
    長野先生の話だから登場人物がたくさん出てくるとも思ってなかったけど、ほとんどアナナスとイーイーだけ(あとジロとシルル)…閉じられた世界って感じがすごくする。近未来的だけど無機質でさみしい印象。街もないし外というものもない。
    わたしの理解力の問題で、「えっ?えっ?」って思いながら終わってしまったけど、何回も読むたびに「あー!」ってなるタイプの話なんだと思う。
    ループってことなのかな…

    ふだんいかがわしいものばっか読んでるので、いちいち隠語がエロくないですか!?!?と思いながら読んだ。
    長野先生の他の作品読んでたら他意はないとは思えない…

  • 幻想的だけれど不穏な結末がちらつく物語は、
    下巻に入りとうとう具体的な崩壊が始まる。

    イーイーは日毎に衰弱が激しくなり起き上がることも難しくなる。
    精油を飲まずにいるアナナスは体は健康のままだが記憶の喪失や意味不明な言動が増えていく。

    イーイーを挟んで微妙な三角関係にあったシルルが消え、ジロも精油のせいで少しずつおかしくなっていく。

  • 暗号解く必要なし。
    と言われてもはなから解けない…。
    解いた人いたら教えて欲しいとずっと思ってるんだけど。

  • もう一回読みたいな〜

  • 初期最後の頃の作品。かなりの衝撃を受けました。

  • 無機質の魅力でいっぱい…好きになりすぎて気持ちのやり場に困った。

  • 取りあえず3回くらい繰り返して読まないときっとエンディングの意味は理解できないし、私は今でもエンディングだけは理解できない。いや、否定的な意味じゃなくて、このエンディングの雰囲気は凄く好きなんだけれど、「どうなたの?!」って疑問が残るのですよ。

  • 「ヴィオラ」が無くなり、段々と体が不自由になっていくイーイーを助ける為に、自分も意識が混濁しつつも「ビオラ」を求めるアナナス。ヴルディングは極寒の地となり、周りの生徒も姿を消した。アナナスの手紙は上巻に比べて短く、頻度も少なくなり、最期にはカリキュラムの為だけに書かれることに。
    最後まで読んだんですけど・・・・良くわからなかったよ・・_| ̄|● ガクリ

著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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