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この作品からのみんなの引用
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「内外多忙にて寂しきことなく不自由の生活も修行と心得れば尊き恵。地上遠く離れて我が為に祈る者ありと思えば、励まされもし自重の念も起こる。夏に冬を慕い、冬に夏をのみ思うは愚者なり。夏ありて夏を楽しみ、冬来れば冬を味わう。この心を神は嘉す。自然における草木の如く、正しき成長はそこにのみある」
― 106ページ -
伯教が巧に告げたかったのは、美とはまず見ることであり、感じることだ、という一事であった。知的な要素や理論、理屈が先に立ったならば、美は見ることも感じることもできない、という基本であった。
― 121ページ -
「いいか巧、人間の仕事には貴賤などない。人種などというものにも上下はない。人の価値はな、どう生きたか、にあって地位や金銭ではどうにもならん。働いて、本を読んで、自然を大事にする。それだけのことだ」
― 23ページ
みんなの感想・レビュー・書評
「白磁の人」というタイトルに魅かれて読みました。主人公の人柄に、文章までも、白磁のように静かで温かでした。これを読み終えた後に、朝鮮白磁を美術館で見ましたが、温かい気持ちになりました。
2012-03-30
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大正から昭和初期、朝鮮(現在は韓国)で兄と共に、李朝白磁の美を見出し、保護した人。
と簡単に言うけれど、もともと現地でその器は生活用品であり、美は見出されておらず、古道具屋で二束三文で売られていたという。
それを仕事(林業の技師)の合間に探しては買い集め、柳宗悦の「民芸」運動に強い影響を与えた。
それだけでも評伝を書くに値するだろうが、この本の中心は彼の思想であり、態度であり、人となり。
エピソードはたくさんあるが、「本来の名前で呼ばれるべきだ」という思想から、生活用具の、失われかけていた名前を収集して回るくだりは、愛情に根ざした信念の為せる技だ。
そして彼を愛した人がこうして伝えたから、私はいま彼と出会うことができたのだ。
2012-02-19
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40歳で夭折した主人公の葬列の場面では、電車の中で涙があふれて困った。このような日本人がいたことは、語学を始めなければ一生知ることもなかっただろうと思う。
2011-11-16
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日本による朝鮮植民地化という時代にあっても人間としての誠実さを失わない優しい人がいる 早い死が惜しまれる
2009-11-24
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