死亡遊戯 (河出文庫 ふ 4-1 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (1999年1月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309405629
作品紹介・あらすじ
新宿・歌舞伎町、死と背中あわせに生きるチンピラたちの暗黒を、ナイフのような文体でハードかつヘヴィに描ききり、発表時から反響をよんだ輝やかしきデビュー作。
感想・レビュー・書評
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情景からの知覚を頼りに進んでいくストーリーの速度が良かった。神経の回路が煌めくというのか、その光が文章から感じられた。ただ光と光の切れ間が暗すぎて、軽い盲状態に陥るのが難点。
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ハードボイルドな世界観が描かれています。
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著者が当初付ける予定だった『青の中の黒』というタイトルの方が、10倍カッコイイ。
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短いリズムによって描かれる神経描写。それは決して心理描写でない。突き進む歌舞伎町の若者。そして死。殺人。性。複雑に入り組んだ日本の裏の世界。そしてそれは並べられた短い単語から十分に想像、体験できる。心でなく、神経に傷をつけられてしまうような小説。しかし読者独特のマゾヒズムはそれを受け止め、楽しむ。やはり、麻薬としての小説。
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