サイゴン・ピックアップ (河出文庫 ふ 4-3 BUNGEI Collection)

著者 : 藤沢周

• 河出書房新社 (1999年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[bubu-oさんの感想 · 2014年11月25日]

難しい。
とても抽象的な話です。
正直途中から話がよくわかりませんでした。

欲を抑えて生きる僧の世界、そんな世界だからこその欲が鮮やかに描かれています。
人は欲にまみれた生き物だなー。

[okokokaさんの感想 · 2011年5月26日]

友人に大分昔にもらった本。

藤沢周の本は箱崎ジャンクション、ブエノスアイレス午前零時と
読んできて3冊目。

今回は坊さんの話で最初面喰いましたが、
借金取りに追われてどうしようもなく出家した主人公が
いい感じのなまくら坊主っぷりで実に痛快で面白い。

狂気漂う病んだ人物が多数登場し、
「梁に巻きついている黒い龍に耳打ちされ卵を産み付けられる」
感覚を味わえます。

[土壷波丸さんの感想 · 2019年6月8日]

長い間、本当に長い間、本棚の隅に放置したまま読み忘れていた。藤沢周節全開、しかも極めて荒削りの、刺々しい読み応え。
が、ラストに近づくにつれ、混沌としてきて、なんともまとまりがなく、置いてきぼりを食らったように話が終わる。

[blackbornwaltzさんの感想 · 2012年8月28日]

借金取りに追われ、身を隠す為に寺入りした修行僧の物語。
が、どうこねくりまわせばこんなラストになるんだろうか。

とにかくラストシーン。
視界がぐらつく。
ぐにゃり、と歪む。

ちなみに、
爆弾しかけて坊主がダダーンの浮浪者って無門なんかなぁ。

[over45さんの感想 · 2011年1月29日]

大船、禅寺
修行僧
どうしてこういうタイトルなのか
鈍くてわかりませーん

[myboomsさんの感想 · 2008年7月15日]

£1.40

著者プロフィール

1959年新潟生まれ
書評紙編集者を経て93年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。98年「ブエノスアイレス午前零時」で119回芥川賞受賞。著書『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『箱崎ジャンクション』『雨月』『さだめ』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武蔵無常』『サラバンド・サラバンダ』小説以外に『安吾のことば』など

「2020年 『言葉である。人間である。 読書術極意』 で使われていた紹介文から引用しています。」