サド侯爵 あるいは城と牢獄 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407258

感想・レビュー・書評

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  • 河出文庫の在庫僅少フェアで購入。澁澤龍彦もけっこう少なくなっているのね(澁澤はそのうちまた復刊されるか、再編集版が出そうな気がするが……)。
    『城』や『牢獄』といった『場』に対するフェティシズムって面白いよなぁ。

  • 翻訳家や装丁について、澁澤先生が語っている本。ちょっと珍しい気がする。双子の話が有るのでまた読むだろう。

  • 澁澤さんといえば定番のサド関連のエッセイが半分と、他作家の作品のあとがきや解説として納められたものなんかが半分づつ。稲垣足穂や唐十郎、堀口大学、ヴィスコンティやバイロス、澁澤さんの目を通して評されるといつも目からウロコの気分がします。

    (※収録タイトル)
    城と牢獄/サドの論理/サド侯爵とジャンヌ・テスタル事件/サドとマゾッホ/精子派としてのサド/フランス版『サド侯爵夫人』について/惑星の運行のように/ラコスト訪問記/ラウラの幻影

    ポルノグラフィーをめぐる断章/近親相姦、鏡のなかの千年王国/エレアのゼノンあるいはボルヘスの原理/『イタリア紀行』について/アリアドネの日記/ヴァルーナの鎖/一冊の本 コクトー『大胯びらき』/バイロスについて/ヴィスコンティ「家族の肖像」について

    金魚鉢のなかの金魚 埴谷雄高について/稲垣足穂さんを悼む/美しい笑顔 滝口修造さんを悼む/呉茂一さんの翻訳について/堀口大学氏の翻訳/思想の良導体 齋藤磯雄氏の翻訳について/超低空を飛ぶひと 川崎長太郎/不真面目人間の栄光と悲惨 種村季弘『詐欺師の楽園』/観念の動物園「唐版犬狼都市」のために/加山又造あるいは豪奢な禁欲主義/宝石のようなイメージ 野中ユリのこと/銅版画のマニエリスト 山本六三/潜在意識の虎 『動物の謝肉祭』序

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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