澁澤龍彦初期小説集 (河出文庫)

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著者 : 澁澤龍彦
  • 河出書房新社 (2005年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407432

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澁澤龍彦初期小説集 (河出文庫)の感想・レビュー・書評

  • 収録された九編が九編ともあまりに幻想的であり、雨の日に静かに読むに適していた
    ただし、解説は言いたいことは理解できるものの、本書の最後に持ってくるには少し不足な感じが否めなかった

  • なんだかとてもステキな小説集。特に『エピクロスの肋骨』収録の3作「撲滅の賦」「エピクロスの肋骨」「錬金術的コント」が好き。コケティッシュな少女の描写がいちいち洒落ている。海辺のサナトリウムから汽車に乗ってのメタモルフォーゼ譚だなんて設定だけでワクワクしちゃう。しかも少年がGペンで書く詩が変身の切欠ときたもんだ。表層にこだわる作家かな。それはそれですごくいい。だって表層ってとても大事だし、そこに澁澤ならではの美学を感じる。エロもグロも異端も全部〈ステキ〉に昇華してしまう、これもう小説自体がメタモルフォーゼ。

  • 幻想譚9編。
    『マドンナの真珠』が幽霊船のお話。
    『犬狼都市』『人形塚』が面白かった。

  • サナトリウムから逃げ出したコマスケ。東京行きの汽車の中で出会った、ものすごく眼の大きな痩せた女の子は、夜ごと都会の街角や酒場に立ち、その線香花火のようにきらきら燃える眼で男たちの吸う煙草の先に火を移し、わずかなお金をもらって生活していた。
    しかし少女のふかい眼の底には、一点毛のさきで突いたほどの、半透明の真珠母色が油の澱みのようによどんでいた──。

    シニカルなメルヘンチック小品『エピクロスの肋骨』ほか、『撲滅の賦』『錬金術的コント』の三作品を収録したものですが、私が読んだのは福武文庫から出ていた初期小説集。装丁が良いのです。
    この福武文庫刊の本は既に入手不可能なので、古本屋さんか図書館でどうぞ。

  • 【収録作品】
    撲滅の賦/エピクロスの肋骨/錬金術的コント/犬狼都市/陽物神譚/マドンナの真珠/サド侯爵の幻想/哲学小説・エロティック革命 二十一世紀の架空日記/人形塚

  • 「撲滅の賦」「エピクロスの肋骨」「犬狼都市」!

  • 昔、福武文庫から出ていた
    『犬狼都市(キュノポリス)』収録3編を含む短編集。
    やっぱり「犬狼都市」の冷たく硬い質感が最高に好き。
    「人形塚」の語り手の非人間的なトーンにも、
    妙に引き込まれてしまう。
    (訪ねてくる友人の名が「種村」ってとこでお茶噴いた☆)

  • 小説…うん
    なんというか、学があれば面白いのかなあと。
    純粋に楽しむには不向きだった。

  • やっぱり「犬狼都市」は良い。何年たってもそれほど感想が変わらない。しかし澁澤が小説で目指した世界っていうのは、他にすぐれた書き手が存在してしまっているので、小説としてイマイチを出ないな、と、やっぱり思ってしまうのでした。

  • 再読。『撲滅の賦』、『エピクロスの肋骨』、『錬金術的コント』、『犬狼都市』、『陽物神譚』、『マドンナの真珠』、『サド侯爵の幻想』、一種のSF『哲学小説・エロティック革命 二十一世紀の架空日記』、『人形塚』の9篇の幻想短編小説集。ごく初期の頃から澁澤龍彦は「玉ねぎ」の、剥いても剥いても永遠に剥け続ける、また、1点のみに集中した内部構造という喩えが好きなのだな。この本に収録された作品、映像か舞台で見たい。意外な事に舞台に向いていると思った。

  • 他の人の評価がめっちゃ低いのが気になるけど、そこそこ読んだ中では一番これが面白かったです。

  • 初期作品を集めたもの。


    文章が綺麗だなぁと思いながら読み方進めていったが、気に入ったのは"犬狼都市"位だったのが惜しい気がする。
    インパクトが薄かったか…。

    不思議な世界観と、尋常の様で尋常ではない登場人物。そのなかで、下品にならないエロティシズムが見事にバランスを保っているのは流石だった。

  • めちゃくちゃかっこいい。
    もっと難しくてとっつきにくいと思ってたけど、意外と読めました。ちゃんと理解できているのかはさておき。

  • 初期の短編集。
    骸骨の船員と生きた若い女性と男の子の不思議な航海の物語『マドンナの真珠』が一番自分の中では良かった。
    骸骨になっても動き続ける哀しさ、生者への憧れを含む屈折した思いが物悲しい。

  • 2009/8/9図書館で借りる
    2009/8/22読了せず、図書館へ返却

  • 澁澤氏の作品で何が一番好きか?と問われれば私なら「犬狼都市」と答える。
    狼の子を宿す(という妄想を抱く)女の話なのだが、その女と狼の関係性が好きで何度も何度も読み返している。
    内容自体はありきたりと言えばありきたりなのだが、女の狼に対する献身や想いが澁澤氏がよく描く浮世離れした女性像そのもので気に入っている。
    この「犬狼都市」のほかにも澁澤氏らしい短編がいくつも載っているのだが、「人形塚」という作品は毛色が少し違っていて推理小説のような雰囲気がある。
    澁澤氏の作品を読むきっかけとしてぴったりな本だと私は思う。

  • 読後に感動して絵を描くなんてはじめての経験。
    素晴らしいです、

  • 気負ってる感じ。

  • なんだか覚えてないのだけど、幽霊船の「マドンナの真珠」や「人形塚」がまだ読みやすかったような気がする。視点は好きだけど何度も居眠った。

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