海峡を渡るバイオリン (河出文庫 ち 4-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408675

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  • 「バイオリンを作りたい!!」

    その音色に魅了され、韓国で生まれた陳少年はバイオリン製作者になることを夢見る。しかし、祖国を離れ、日本で働きながら学校へ通うことに。その生活の過酷さに僕は同情せずにはいられなかった。在日朝鮮人だということで弟子入りを拒まれ、バイオリン製作者になる夢を諦めて祖国へ帰ることも考えるが、ある人との出会いが彼の人生を変える。彼の強い思いが実を結ぶサクセスストーリー。「東洋のストラディバリ」誕生!涙なくしては読めません。人生そんなに甘いものじゃないと思うけど、「諦めなければ夢は叶う!」この言葉を信じたくなります。当時の背景も丁寧に書かれているので、北朝鮮と韓国の対立、戦時中の日本軍のことなど、僕があまり関心を持ってなかったこと、知らなかったことも理解することができました。

  • ◯東洋のストラディバリと呼ばれた筆者の自伝。戦後日本で朝鮮人というハンデを乗り越え、誰からも技術を教わらず、独力でバイオリン製作を極めた壮絶な物語。目的達成のためには、執念がいかに必要かがわかった。また、朝鮮という国の恐ろしさ、凄さも良く理解できた

  • すきスキーワード
    「バイオリン」

    ですから。
    結構分厚いのですが
    気になります。
    バイオリンの音色は
    作った人によってかわる。
    なんていいますよね。

  • 14歳で単身日本に渡りバイオリン製作者として第一人者となった陳 昌鉉氏の半生が描かれている。
     太平洋戦争・朝鮮戦争のさなかにあってまさに死と隣り合わせの中生き抜いてきた人たちの様子などはなかなかページがすすめられない・・・。
    人種差別の中独学でバイオリン作製の道を辿ってきた氏は76年バイオリン・ビオラ・チェロ製作者コンクールで全6種目中5種目金メダルを受賞されているそのとき彼は「祖国韓国は私の生みの親であり、日本は育ての親、アメリカは恩人なのである」 とスピーチしている
    彼を支えてきた人たちの心の広さと深さに更に胸熱くなる・・・。

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