- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309408910
感想・レビュー・書評
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世に偉人もいれば変人、悪人等もいる。どちらもある人の特出した一性質がどちらに評価されるかにより全人格的評価になってしまっている。どちらも表裏一体だな。
特徴が無い平均的人格が良いのか?特出した性質を持つのが良いのか?その性質が人類に重宝がられるのが良いのか?自己評価できれば良いのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
我が道を突っ走った七人。
自分の美意識に浸る二人の王、ルドヴィヒ二世とヘリオガバルスが最初と最後を飾っておりました。
伝記的な要素が強く、やや浅い感を受けたことと各人の肖像画や写真の印刷が粗いのが残念です。 -
異端なんて正統がなければそれが正解になる。
だれが異端と決めたのか。 -
ヘリオガバルス……
マニアックな知識は好物です。 -
ちょい薄味かも。濃い人物をアッサリ取り扱った、軽めのエッセイ集。
『バヴァリアの狂王』…ルードヴィッヒ二世
『二十世紀の魔術師』…ゲオルギー・グルジエフ
『生きていたシャルリュス男爵』…ロベール・ド・モンテスキウ伯爵
『バベルの塔の隠遁者』…ウィリアム・ベックフォード
『幼児殺戮者』…ジル・ド・レエ候
『恐怖の大天使』…サン・ジュスト
『デカダン少年皇帝』…ヘリオガバルス
あとがきになんかに「すっかり有名になった」「御存じの通りである」「知られるようになった」「ポピュラーになった」「ぽっかり浮上してきた」とか書いてあるんですが、全然知らねえよッって感じですよ。
ビジュアルに言及がある分に関しては図版資料もっと欲しかったなあ、と思います(粗方ネットで検索すれば出て来る。良い時代になった)。 -
やや歴史的な背景説明が多く、悪徳の栄えなどの作品のような澁澤ワールド色は薄いかも。天才と発明家と異端者は紙一重だ。興味の方向が違うだけ。
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[ 内容 ]
狂気と偽物による幻想の城ノイシュヴァンシュタインを造らせたルドヴィヒ二世。
神秘思想を体現した二十世紀の魔術師グルジエフ。
数百人ともいわれる幼児虐殺を犯した享楽と残虐のジル・ド・レエ侯。
ルイ十六世の処刑を主張した熱狂的革命家サン・ジュスト…。
彼らを魅了した魂と幻影とは何だったのか。
そして孤独と破滅とは何だったのか。
時代に背を向けた異端児達を描くエッセイ。
[ 目次 ]
バヴァリアの狂王―十九世紀ドイツ
二十世紀の魔術師―二十世紀ロシア
生きていたシャルリュス男爵―十九世紀フランス
バベルの塔の隠遁者―十八世紀イギリス
幼児殺戮者―十五世紀フランス
恐怖の大天使―十八世紀フランス
デカダン少年皇帝―三世紀ローマ
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
2009/11/10ブックオフで購入
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360
ビスコンティの映画によって日本でも知られるようになったルドヴィヒ二世。オカルトブームによって近年注目されはじめた二十世紀の魔術師グルジェフ。そして二十七歳にして夭折した天才的革命家サン・ジュストなど、輝かしい栄光の絶頂と悲惨な破滅のどん底を一身にして体現し、ヨォロッパ史上特異な光芒を放つ七人の絶対の探求者たちの異端の生涯を、明晰な文体で描く先駆的評伝集。