ボディ・アンド・ソウル (河出文庫 ふ 5-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 195
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409269

感想・レビュー・書評

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  • 日常を、こういう語り口で過ごしてみたい。

    勢いよく文章が流れ込んでくる。それに真っ向から向き合う読書には体力がいる。

  • 3月11日をまたいで読み進めていた。途中、辛くて頁をめくる手が止まることが何度もあった。土地にいること。そこに住まうこと。そこで語ること?全うしなきゃ。

  • 出版に関わる身内ネタがふんだんに盛り込まれている
    もういい加減、何のために小説を書くのか
    なんて内省的な小説は読みたくない
    この小説に関して言えば、
    テーマがテーマだけにしょうがないのかもしれない

    ダンテの「神曲」が下地にある
    「神曲」自体は、買っておいてまだ読んでいないから
    間違っているかもしないが、
    敬愛するウェルギリウスの導きと
    失われたベアトリーチェの愛により
    地獄、煉獄、天国を巡る話

    この小説は?
    導師が出てくる
    消えてしまった愛も

    違いはその愛、ではないか
    多分、絶対性と相対性なんて対比

    「神曲」で語られる愛は、それこそ神話的だ
    何せ、天女に捧げる愛

    この小説での愛は、求める
    お互いに人間故に、求める
    その間で物語られる低音世界

    神の愛なんてものには行き着かない
    物語り続ける、この低音世界で

    読み込みが足りないな、と思う
    低音世界とはなんだろう、アポカリプス?

    この小説は気に入ると思う
    こういう書き方をする時に思い浮かぶ全ての人に
    この本を勧めてみたい

    • Medrさん
      そんな愛着を持っていないつもりでいたのに、僕が空白を前にして出てくる文章は大体この小説の書き出しだった。
      たとえば僕は万年筆の試し書きをして...
      そんな愛着を持っていないつもりでいたのに、僕が空白を前にして出てくる文章は大体この小説の書き出しだった。
      たとえば僕は万年筆の試し書きをしてみる。すると
      たとえば僕はブログの新しい記事を書きだしてみる。すると
      まいった。
      2012/04/24
  • エッセイだと思いきや日記のようで

    そうかと思ったら小説・・・?


    はまるとすごい。

著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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