おとなの小論文教室。 (河出文庫 や 21-1)

  • 河出書房新社
4.05
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409467

感想・レビュー・書評

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  • 自分の考えを伝えること
    相手の考えを受け取ること

    の、大切さを教えてもらった。
    誰も、私と同じではない。
    だから言葉をつかってコミュニケーションする。

    一人称がいないシリーズの
    関係把握力についてに考えさせられた。

    俯瞰してモノゴト見れるようにしていこう。

  • 表現の自由って本当の意味で自由ではないんだなと思った本。
    私は日々人にどう伝えたらいいのだろう?もっと明確に伝わる言葉や表現があるのではないだろうか?と悩むことが多い。
    語彙力があったとしても気持ちが空回りしてしまう。
    相手の気持ちを考えすぎると言葉を選んでしまい本当の気持ちは伝わりにくい。しかし言葉を選ばなければ相手に勘違いや不快感を与えしまう。
    そんなジレンマがある中で自分を表現することはとても難しいと思った。
    この本の中にある
    ・自分に問いを投げかける
    ・要約して自分の気持ちの根幹を見つける
    これらは実践していこうと思う。

  • 好きだけど、表現力をつけて自由になることへのストイックさがたまに苦しくなる山田ズーニーさん。

    とはいえ、わたしも自分の表現力に不自由さを感じ、他人との関係性に戸惑うひとりだ。
    いま、伝えたいのに躊躇する。いま、この人に自分を表現したいのに、自分にはその能力がない、もしくは資格(なんの?)がないと諦める。そしてそもそも、いま、自分が確かに感じている違和感を「表現」に変換できない。その違和感の存在に気付かないこともある。

    この本に「とにかくアウトプット」と出てくる。
    このブクログもそう。
    私にとっては「読後のいま、自分のが何を感じたか」を文字にしてみるアウトプットのひとつ。
    とにかく思うところを書き散らしてみている。

    だんだんと、自分の中の、知識や経験でできた感性の泉のようなものに深く深く潜って、そこから自分のままで他人と関わるような言葉を作り出せるようになるかな。なりたいな。
    そういう自由を手に入れたい。

  • 「Y先輩の話」が印象に残る。
     本当ににやりたいことなんて、やってみないことにはわからない。
     学生の頃はやりたい仕事を関心や適性を考えて選んだが、働いてわかったことは、やりたいであろう記号を選んでいたに過ぎないこと。そして、職業という記号は選べても、仕事は選べないこと。仕事にはやりたくない仕事や適性のない仕事もある。本当にやりたいことは、ほしい商品を選ぶものではなく、内面から浮かび上がるものなんだろう。『やりたいことっていうのは、自分の内側の、自分が求める世界観を形にしたいっていう思いでしかない』に共感する。
     どうすれば浮かび上がるのだろうと考えてみると、仕事でもなんでもひたむきに取り組むことなんだと思う。そうすると能力があがり、できることが増え、世界観が広がるとともに深くなる。「こうしてみたい」「こうすれば達成できるはず」それが本当にやりたいことなのだろう。

  • 「勇気を出す。失敗を経験して恐れへの耐性をつくる。」、「便利で手軽には手に入らないものを、リスクをとって手に入れる習慣を養う。」、「心の火種をどうやって発見するか?消さないか?」、「要約おかん」、「外を見る、要約する、動機を創る」、「コンビニの商売敵は冷蔵庫」、「志」、「表現したいという気持ちは、生きたいという気持ちによく似ている」、「自分と違うものに、違う、ではなく優しさを、間違っているものに、批判、ではなく優しさを」、「限界突破」

  • 何回読んでもその時々に応じた発見がある深イイ本。特にコミュニケーションや表現についての記述は山田ズーニーならではの学ぶことの多い良書。

  • この本を読みたいと思った私自身も本の中で言及されている、21世紀の情報の海に溺れている一人です。この本を通して、自分の言葉で表現するよりも受信することの方が圧倒的に多い日々を過ごしていると、周りの人や社会とのリンクを張れず、一人称がない状態に陥りやすいことを認識することができました。出来合いのありきたりな言葉ではなく、五感を使って自分の言葉で表現したい、と感じている方に是非読んでいただきたいです。

  • 平易な表現で難解な物事を説明するという理想の形の一つを提示しているような本。筆者の経験が読者に伝わってくる。
    再読リスト入り。

  • 職場の休憩室、電車の中で、勝手に涙が出てくるので、疲れて読むのに5ヶ月位かかってしまった。
    とても熱い、濃い素晴らしい1冊でした。
    高校生の頃の自分に読ませてあげたかった…こんな私でも大人になれたから良かった。
    アウトプットが大事。今をちゃんと生きていきたい。

  • 小論文の論述テクニックの本かと思わせるようなタイトルですが、同題のほぼ日コンテンツを書籍化したものです。ウェブサイトのコラムが好きで、図書館で借りて読みました。
    著者の人柄を感じるやさしい文体で平易に書かれています。自分を抑えて抑えて生きている、ちょっと疲れたおとなの皆さまにおすすめしたい本。いつでもどんなことも、「私は」という一人称から始まるのです。

著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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