- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309410142
作品紹介・あらすじ
あなたはそれでも、売春しようと思いますか?儲かる売春、儲からない売春、プロの売春、アマの売春、リスクの高い売春、低い売春、売春に向くコ、向かないコ…。変容する売春ビジネスを具体的に提示し、彼女たちの複雑な心理を鮮やかに描く、元風俗嬢による渾身のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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大変参考になりました。
当事者目線。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そういうものかなと。
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勉強になった。男も簡単に風俗へ行くのではなく、きちんと勉強してから行かねばならないと思った。
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「論」とあるほど、分析しているわけでもなく、展開もなく、まとまりもない。
思ってたより普通の話だった。 -
古本屋でなにやらタイトルと表紙にひかれて購入。
著者がいろいろ経験してきてるそうなのに加えて、
解説(岩井志麻子)の、
「風俗従事者に対して、理解があるもつもりだったのに傲慢だった」、
といったようなフレーズにひかれた。
そうなのだ。理解があるつもりでも、職業に貴賎はないという、
考え方は個人的には好きだけれども、この社会で生きていく上で、
この社会に屈して生きている以上、その職業が卑しいと感じるのを、
完全に排除するなんてできない。
少なくとも、貴賎がないといえるような人くらいしか、
そうした職業への従事者には味方がいないわけだから、
なおさら、そういう傲慢さを、みんな認識しなきゃなあ、なんて。
それが傲慢かしら?
内容はほんとうにマニュアルなのだけど、奥が深い。
ただ本書の凄さは、いわゆる著者の体当たりな姿勢だ。
この著者は惜しげもなく過去を晒してくる。
それがどれくらいの勇気がいるのか。
ほんとうにそのあたりは尊敬したくなる。
おまけに、この著者、人間の暗部とでもいうところに対しては、
異様なまでに突き詰めていると言える。
それはそうだろう。
数々の偏見にさらされ、数々の闇を生きる人間と出会い、
自分も貢いだり、ものを買いあさったり、そして、
それらを客観的に俯瞰した後に、こうして晒しているわけだ。
けれど、そのおかげで、この著者はあまりにもゆがんでいる。
本人は気ままに生きているつもりなのかもしれないが、
例えば、いろいろなものが信じられなくなっている。
諦めているといってもいいのかもしれない。
それはすごく悲しいことだ。
けれど、このひとはこうして正面を向いて生きている。
それは凄いことだ。
けれど、ブログを見れば、なんだか悲惨なことになっている。
すごく意味深だし、なんだか、不安になる。
自分になにができるのだろうと思う。
あ、直接このことに対してってことではないんですけど。
でも、きっと、なにもできない。
だって、無力だもの。
けど、無力なりに足掻きたい。
負けようと思う。
今の世の中が間違っているとは思わない。
今の世の中が間違っているのなら人間なんてみんな死ねばいい。
なにかを少し変えたところで劇的になにかがかわることなんてない。
だからこれがあるべき姿なのだろう。
全てを今の世の中のせいにするならば、あなたはたぶん、
まず自分を否定すべきだ。きれいごとだけで世の中は回らない。
きれいごとを貫くならあなたは生きていられない。
だから、今の世の中は今の世の中でいいと思う。
それでも、足掻く人は必要だろうから、
戦って負けたい。
そうして、なにかひとつくらい形に残せたらって思う。
誰かひとりくらいに影響を残せたらって思う。 -
現代の売春事情が良く分析されている本。
業界の事、働いている人たちの事、さまざまな観点から
その内情が分かりやすく解説されている。
この手の日陰産業って、その時代の感覚には、敏感に反応するから、
この本は単なる「風俗業界の話」にとどまらず、
「今」がどういう時代なのかについてのヒントにもなるかも。 -
4月? 途中までおもしろいかと思ったが途中で失速。渦中にいた人、として書きたいのか、売春の総論が書きたいのかが非常に中途半端。
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売春をしたこともないしこの先することもないだろう自分が、知らない世界を見てみたいという興味本位だけで読んでみた。
風俗孃のメンタル、ありがちな思考などは全く理解することはできなかったが、多少参考になったのは現在、ネット上での売春が主流になり店舗型が激減していること。確かに、店舗に入らずネットでもやりとりも管理する他人にやらせてしまえばハードルは低くなるかもしれない、と思った。
性病の心配も、非本番型のものより本番型のソープのほうが高いのかと思っていたが、吉原のソープなどは組合が検査をしている分他の業種より安全である、ということはなるほどなと思った。
それ以外はとくに納得も共感もできなかったが、仕方ないと思う。