- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309411644
感想・レビュー・書評
-
そうそうたるメンバーの「鉄」本。
編者さん、よく探してくれたなぁ!
ただ、だいたいの作者は
随筆の構成要素のひとつとして
鉄道を取り上げているので
私の興味と波長が合わなかったりもする。
しかし、林芙美子の旅日記は愉快。
あと、もしかして永井荷風も乗り鉄?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治から昭和期の鉄道旅アンソロジー。書き手はそうそうたる顔ぶれ。言葉遣いの違いや、それぞれの作品の雰囲気を味わうのも面白い。
東京から北へ、あるいは西へ向かう車窓からの景色を描いた明治期から、電車に乗っている人の人間模様がより多く書かれている大正期、海外の鉄道旅が書かれ、戦争の話題がちらほら見え…と主題が移り変わるところも一興。「物珍しい新しい乗り物の味わい」から「日常風景の一端」になったあたりの話が面白かった。 -
旅
鉄道 -
アンソロジー、しかも明治時代からの作品を含むだけに脚注なり、解説が欲しかったのでマイナス1点。
-
森鴎外「電車の窓」、芥川龍之介「蜜柑」、石川啄木「雪中行(小樽~釧路)」、永井荷風「深川の唄」、中原中也「三等車の中」、太宰治「列車」、坂口安吾「解散列車」など鉄道に寄せる想いのアンソロジーです。出久根達郎 編「むかしの汽車旅」、2012.7発行です。
-
20121227 電車の旅、懐かしい、また行きたくなった。
-
古書店主でもある編者が、過去、汽車・電車にまつわる小品を集めたアンソロジー。
岡本綺堂氏のエッセイが載っていたので、手に取りました。
印象に残ったのは、
停車場の趣味/岡本綺堂
深川の唄/永井荷風
化物丁場/宮澤賢治
シベリヤの三等列車/林芙美子 -
地点と地点を最短で結ぶのは、旅ではない。移動でしかない。
旅はやっぱり汽車だよね〜。
どの文章もそれぞれ汽車の旅そのもののようにゆったりと含みがあるけれど、こうしてみても、芥川「蜜柑」はいいなあ。