愛娘にさよならを (河出文庫/刑事 雪平夏見)

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著者 : 秦建日子
  • 河出書房新社 (2013年2月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309411972

愛娘にさよならを (河出文庫/刑事 雪平夏見)の感想・レビュー・書評

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  • 雪平シリーズ第4弾!
    色々な意味で『愛娘にさよならを』ですね…
    でも決して雪平夏見は母親失格ではないと思います。未央を思う愛は深い。
    でもそれを目に見える形として…声に出して…表現しなければ伝わらない事の方が多いのかもしれません。
    決して言い訳をしない雪平(女性特有の『だって』とか『でも』が一番似合わない女性ですね!笑)はカッコイイ!でもそれは雪平の場合、不器用さからくるものなのかもしれません。
    その不器用さをカッコよく見せてしまえる、だだの片付けられない女をカッコよく見せてしまえる…これも雪平の魅力ですね!笑
    雪平の人間力だけに頼らず、ストーリー性も充分!
    第3弾のラストシーンから始まる展開にすぐに引き込まれてしまいました。
    読みやすく分かりやすく、また脇を固める人物達の魅力も発揮されている。
    雪平に感化されている平岡の今後も気になるし…何と言っても安藤とのコンビは最高です!(映像では早々に安藤の出番がなくなるのが残念^^;)

    10巻まで…息の長い小説として実現する事を期待してこれからも読み続け、応援していきたいです!

    雪平、サイコーV(^_^)V

  • 雪平は不器用だけれど、娘・美央に向ける母としての愛情はけっして浅くない。
    美央と語らう場面での雪平は、多くを語らないだけに深い母としての思いが伝わってくる。
    安藤とのコンビもいい。無茶ばかりする雪平の暴走を何とか食い止めようとするが、結局は雪平と行動を共にしてしまう安藤なりの思いが切ない。

    隠蔽された真実があきらかになったとき、雪平の下した決断が哀しく切ない。

  • いっきに1日で読んでしまった。
    読んでいる間ずっとドキドキハラハラして先が気になってしかなかった。
    哀しい事件だったけど、犯人に共感はできない。
    雪平、安藤、林堂、平岡、山路は魅力的でこのシリーズを通して好きな人物。
    でもこの作者毎回少しだけ説明が足りない。伏線を回収しない。
    そこが私には少し気になってしまって最後の1ページを読んだ後すっきりしないが、次を読みたくさせる手法なのだろう。
    著者の手法にまんまとはまっている私である。

  • 雪平シリーズ第4弾。

    前作の続きシーンから入るのが秦さんぽくてドラマっぽい。未央ちゃんになにが!とおもったらそういうんじゃなかった。
    プロローグが大事なこのシリーズ。少女はどう関わってくるのか興味津々で読み進めましたが、珍しく後半なんかあっけなかった。犯人もあっけなかったし最後もあっけなかった。ちょっと残念。

  • ‹内容紹介より›
    「ひとごろし、がんばってください」--幼い字の手紙を読み終えると、男は温厚な夫婦を惨殺し、水に沈めた。「ひとごろし、がんばりました」というメッセージ。二か月前の事件で負傷し、捜査一課を離れ、娘・美央からも引き離された雪平は、娘への想いに揺れながら、再び捜査へ……。

    ーーーー
    前作で、犯人に銃口を向けながら、撃てなかった雪平は、逆に銃弾を3発浴び、左腕に麻痺が残ります。
    捜査一課から警務部監査官室へ配属となり、事務作業を担当することに。そこでの上司の家で行われたパーティーに招待され、新たな職場を楽しみ始める雪平。しかし、そのパーティーの直後、上司夫妻が惨殺され、犯人を目撃しつつも逃してしまうという失態を演じてしまいます。
    「刑事」ではなくなっても、独自に捜査を進める雪平と、それを非公式にバックアップする山路と安藤。
    捜査官以外で、捜査会議に出席したり、拳銃を所持して捜査に当たったりできるの?と思わなくはないですが、そこは「刑事・雪平夏見シリーズ」のパワーで押し切ってもらいましょう。

    娘との関係も気になるところです。
    元夫・佐藤が殺害され、美央は佐藤の両親に引き取られます。祖父母のもとで暮らす美央の気持ちは「雪平と一緒に暮らしたい」というものでした。
    雪平を憎み、美央を放そうとしない祖父。
    果たして二人の関係はどのようになるのでしょうか。

    親権復活のために「捜査(仕事)よりも娘を大事にします」というアピールをしなければならなかった雪平でしたが、またもや犯人に銃口を向けることに。
    撃てば、美央とは暮らせなくなるかもしれない。
    撃たなければ、目の前で子供が殺される。

    雪平の決断は?


    次回作もとても気になります。

  • タイトルで「まさか美央ちゃんと・・・?!」と思ったら違って良かった。
    雪平さんボロボロだけど刑事でもないけどこれからどうなるんだろう。。。
    続きが読みたい。

  • なんだか軽くホラー(´・ω・`)でもおもしろくて一気に読んでしまったー!

  • 4作目。とにかく話で読ませるといった作品。10作まで続くのかな?

  • シリーズで一番びっくりした真相。
    ものすごく長い小説ではなくても、これだけびっくりできるんだなぁって思いました。
    主人公が片手が使えず、第一線を引いているのが、新鮮な感じです。
    割と、いけいけな主人公だったけれど、よりバディものっぽくなりましたね。
    事件の真相はどうあれ、オチの付き方については賛否あるかも。

  •  『愛娘にさよならを』というタイトルを見ただけで、今度は、雪平夏見の娘・美央が殺されてしまう話ではないかと思う。で、それは作者の策略なのだろうとも思う。

     例によってプロローグはとても映像的。ドラマの主題歌部分でさわりをカットバックしているような感じ。4つの断片が並べられている。まず、『殺してもいい命』の最終場面の続き、犯人に撃たれた雪平のもとに駆けつける同僚たちのショット。孤独な少女が、メタボな野球おじさん、足の悪い老人、ちょっと怖そうな解体工、そして「あの人」に手紙を書くというエピソード。水死体で見つかる老人の事件。そして、雪平の緊急手術後、執刀医が雪平の左手がもう動かず刑事を続けられないだろうと言う場面。

     今回の事件は、その少女が、「たのしみにしています。ひとごろし、がんばってください」と4人に手紙を書き、各々が凄惨な殺しをして、死体を水に突っ込み、現場に「ひとごろし、がんばりました」というメモを残すという連続殺人事件である。というように作者は読者に思わせようとするが、そんなばかな話はないので、これも作者の騙しの手口だろうと思う。
     もちろん、殺人は実際に起こる。最初の被害者は監察官室に異動となった雪平の上司夫妻。犯行の直後に雪平は犯人であるメタボな野球おじさんに出会うが、いかんせん、左腕の麻痺した体では応戦できず、とり逃がしてしまう。
     もう刑事ではないし、体も不自由な雪平だが、もとの相棒・安藤と事件を追う。他方、雪平自身の愛娘は元夫の両親の元に引き取られており、会わせてもらえない。相談した弁護士は娘を取り戻すのに仕事に没入している姿を曝すのは不利だと告げる。何だかもうダイハード。

     関連性のみえない各事件の被害者と、各事件の犯人。その連続性を推理していくドラマは4つめの殺人事件を防ぐための大包囲網というクライマックスを迎える。そしてそこに訪れる激震。不覚にもじ〜んと感動してしまった。どうも人物造形とか浅薄と不満を感じつつも、作者の手玉にとられてしまうのがこのシリーズ。

     第5作ももう出たが、文庫になってから読むつもり。ボロボロの雪平夏見をさらにいじめようっていうのだな。たのしみにしています。雪平いじめ、がんばってください。

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愛娘にさよならを (河出文庫/刑事 雪平夏見)の作品紹介

「ひとごろし、がんばってください」-幼い字の手紙を読み終えると、男は温厚な夫婦を惨殺し、水に沈めた。残された「ひとごろし、がんばりました」というメッセージ。二ヶ月前の事件で負傷し、捜査二課を離れ、娘・美央からも引き離された雪平は、娘への思いに揺れながら、再び捜査へ…。

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