- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309412481
感想・レビュー・書評
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越前刑事部長の鶴の一声でやってきた、若きキャリアの海月警部。
捜査一課の設楽巡査は、彼女のお守りを任される。
シリーズ第1作。
高校生にしか見えない千波の、方向音痴ドジっ子お嬢様ぶりが、コミカルでたのしかった。
千波の突拍子のなさに驚きつつもサポートする、設楽の人のよさもあり、心地よいコンビ。
捜査本部からの戦力外通告、もとい単独遊軍捜査班として、独自の捜査をするふたり。
のびのび自由に活動していて、テンポもよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「なんだね、あのぶら下がっとるの、刑事さんかい?」
「いえ、違います。断じて違います。あれは警視庁本部の裏にあるケーキ屋さんのお嬢さんです」
以前日常系ミステリのデビュー作を読んで、他のも読みたいな〜と思いながら積み作家(脳内)していた似鳥鶏、縁あって久しぶりの邂逅。
日常系ではなかった。
エリート揃いの警視庁捜査一課に配属された見た目は女子高生、中身はドジっ子お嬢様の警部・海月千波とお守り係の刑事・設楽恭介が連続放火事件を追うお話。
なぜお嬢様が捜査一課に…?という謎と、連続放火事件の真犯人を巡る謎、そして7年前の幼女殺害事件の謎が絡み合って、なかなか「重い」ミステリになっていると思う。
この表紙からめくったすぐが幼女(7歳)殺害についてなので、ちょっと面食らうこと甚だしい。が、事件が重苦しい分を海月警部が一所懸命に軽く軽くしてくれるのでバランスが取れて大変に読みやすい仕上がりにはなっていて、面白かった。
次は2巻に行くか日常系の方にするか悩む。 -
ミステリとしてはあまりにも稚拙すぎる/ 後半突如出てきた情報で、ご都合に過ぎる展開で、漫画以外の何者でもない/ 幼児向けのミステリで、最後突然の展開で警察の今後を説くシーンなど時間のムダでしかない/ ラノベと言われればその通りだが、ラノベっぽいキャラを使ってしっかりミステリしたかったんだろうが、それには及ばない程度でしたって感じ/
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あるきっかけでコンビを組むことになったキャリア組少女警部と一般地方公務員巡査の警察小説の一作目。
ユーモアミステリということでキャラクター同士の掛け合い、警察知識をネタ的に紹介してくれるのが楽しい。 しかし事件の様相は過去も交えた多発事件で登場人物や時系列の把握が難しく、時に事件外の描写が雑多なものに感じてしまうかもしれないです。 シリーズ初作ということで折々で説明が入るのもそれに拍車をかけているでしょうか。 -
周囲を裏切る操作能力の低さで戦力外通知を受けた海月。彼女と行動を共にする設楽と独自捜査を進める内、殺人事件に辿り着くが……。
ラノベ風味の物語、キャラクター設定ながらなかなか侮れない作品である。まず読みやすさがあるし、事件もあちこちに寄り道しながら結末では大きな見せ場も用意されている。それ故にもう少し尺を取ってもっと読みたかった物足りなさがある。二人の掛け合いに笑いながら読める楽しい一冊だ。 -
やるやん!
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ライトノベル風のミステリ。表紙からも狙ってる層が分かる。小ちゃい警部とコンビを組む巡査が空気を読まない発言で捜査から外されるが、独自の捜査を続けて正解に辿り着く。ミステリ的には良く出来ていて十分に面白いがキャラ小説のようで少し無理がある。
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テレビを見てから、読みました。
顔が鶏に似ているから、似鳥というペンネームにしたんです。と、言われていたので
本当の似鳥さんにあって、驚きました!