中世音楽の精神史: グレゴリオ聖歌からルネサンス音楽へ (河出文庫 か 28-1)
- 河出書房新社 (2015年2月6日発売)
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感想 : 5件
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- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309413525
感想・レビュー・書評
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・中世における音楽の扱い方と教育課程
・フランスとイタリアの対比
・4/4拍子で"C"が使われるワケ(計量音楽)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中世の人々が音楽とは何かを考え、どのように接してきたのかを解説した本です。
数学的な学問として解こうとしたというその頃の音楽理論。宗教音楽としてのかかわりと発展。人々の音楽に求めるものとその世俗音楽の変遷。そして国や地域による文化や思考の違い。それらさまざまな当時の人の考え方や関わり方を丁寧に読み解いていきます。
中世は数百年から千年昔の出来事なので、わからないことも多いようですが、その部分は仮説や筆者の想像で補完されていて、流れを止めずに読み進めることが出来ます。