中世音楽の精神史: グレゴリオ聖歌からルネサンス音楽へ (河出文庫 か 28-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413525

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  • ・中世における音楽の扱い方と教育課程
    ・フランスとイタリアの対比
    ・4/4拍子で"C"が使われるワケ(計量音楽)

  • 中世の人々が音楽とは何かを考え、どのように接してきたのかを解説した本です。
    数学的な学問として解こうとしたというその頃の音楽理論。宗教音楽としてのかかわりと発展。人々の音楽に求めるものとその世俗音楽の変遷。そして国や地域による文化や思考の違い。それらさまざまな当時の人の考え方や関わり方を丁寧に読み解いていきます。
    中世は数百年から千年昔の出来事なので、わからないことも多いようですが、その部分は仮説や筆者の想像で補完されていて、流れを止めずに読み進めることが出来ます。

著者プロフィール

1934年東京生まれ。1966年にハーヴァード大学博士課程(音楽学)を修了。その後、同大学ルネサンス研究所(フィレンツェ)の所員、複数の大学の非常勤講師、米国の大学の客員教授などを務め、1982年に国際基督教大学教授、兼同大学宗教音楽センター所長、2004年に名誉教授。現在日本リュート協会、日本イタリア古楽協会、日本ヘンデル協会などの会長。著書『モンテカシノ手稿譜第871号』(共著)で1980年度ASCAP賞を、『古楽のすすめ』で1998年日本ミュージック・ペン・クラブ大賞を受賞。他に「キリスト教と音楽』、『中世音楽の精神史』などの著書がある。

「2020年 『ヨーロッパ音楽の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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