憤死 (河出文庫)

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著者 : 綿矢りさ
  • 河出書房新社 (2015年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413549

憤死 (河出文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『憤死』今まで読んだ綿矢りさ作品でいちばん好きだった。綿矢りさが考えた最強のホラー集という感じ。表題作の「憤死」がいちばん好きだけど「トイレの懺悔室」怖すぎて綿矢りさ何も知らん人に読ませたらこの人ホラー作家?て言われそう。

    「なんかいつももやもや漂ってるけど正体がよくわからない感情」が気を抜いて言語化される隙を作ってしまったところを見逃さないのが綿矢りさなんだなと感じた。自分への集中力。

  • 可愛らしい装丁に似合わぬタイトル。
    思わず、書店で手にとってしまった。
    これで、タイトルが明朝体だったりすると
    印象も違うのだろう。
    似合わぬのは内容も。
    この装丁ゆえに中身の気持ち悪さが際立ち、
    ドロリと読み手に纏わりつく。
    怖くて面白くて、目が離せなくなる。

  • ピンクがアクセントの可愛らしい表紙とか違って、中身はぐろぐろと醜さの詰まった小説。

    「おとな」
    小さい頃に見た夢の話。
    子供の頃って、日常が非日常になるスイッチみたいなものが本当に近くて、大人のいやらしさや醜さが急にバッと目の前に現れる感じがよく分かった。

    「トイレの懺悔室」
    結末の予想しやすい話だったけど、汚なさの中でピカピカ輝くトイレに嫌悪感と異常を察知する対比が上手くて、良かった。

    「憤死」
    タイトル。小学校の時のワガママな友達を冷静に見つめる主人公の目が楽しい。
    あー、コイツこの先どうなるんかなー、とこき使われているフリをしながらネタを探している悪趣味さ。
    でも、そこで「憤死」という言葉の巧みな使われ方に笑ってしまった。好きな話。

    「人生ゲーム」
    山田悠介が書きそう。

  • 表題作がとても好きでした。自殺未遂を図った友人の見舞いにいくのに堂々と「興味本位で」と1行目から言ってしまう主人公の底意地の悪さも好きだし、その主人公から「女版の太ったスネ夫」と辛辣に評される友人・佳穂ちゃんのキャラクターもこれまた強烈。

    ひとりミュージカルショー開催しちゃうあたり、スネ夫というよりはむしろジャイアン的でもある佳穂ちゃんの自己中な奇行の数々を観察する主人公の毒舌はいっそ痛快で、悪意の塊であるにも関わらずつい笑ってしまう。

    しかし最終的に、そんな傍迷惑キャラの佳穂ちゃんを実は主人公も読者も愛さずにはいられない。さんざん悪口を言い散らかした後の、意外なくらいにハッピーな気持ちになれるラストが良かった。

    他の収録作品では「おとな」が、とても怖かったです。4ページくらいの掌編だし、心霊現象も殺人事件も起こらないにも関わらず、語り手(=作者?)の怨念のようなものが感じられてとても怖い。

    「トイレの懺悔室」も、冒頭、地蔵盆のエピソードあたりは私も京都出身なので「あるある」と共感してたんですが、どんどん怖くなっていってビックリ。男性の一人称の作品は綿矢りさはあまり書いていなかったと思うのですが、「人生ゲーム」といい、なぜか男の子が主人公のほうがホラーな展開になる気が。

    ※収録作品
    「おとな」「トイレの懺悔室」「憤死」「人生ゲーム」

  • 綿矢りさの言葉のセンスがすきです

    憤死と人生ゲームがすき
    特に憤死の佳穂ちゃんの猪突猛進なところ、こんな人は人生楽しいだろうなーと思った
    わたしもショートケーキはいちごは最後に食べる女だから、一番最初に食べる佳穂ちゃん羨ましいな

    人生ゲームはね〜一人目が死んじゃった時点で先に黒丸のところ読めばよかったのにって思っちゃった(笑)
    お助けマンにほっこり。

    2017.12.24

  • この作品もとても面白かった。綿矢りさの作品は今作で5冊目だが、ハズレなし。どの作品もとても面白く、引き込まれる。今回の中では「人生ゲーム」が特に良かった。なんだが本当にありそうな話だもんね。

  • ホラーは苦手だけれど、この本はゾッとする怖さだけではなくて自分のこどもの頃のことを思い出す懐かしさみたいなものがある。
    懐かしさのなかには思い出したくない記憶も含まれていてそれが怖さにつながっているような気がする。

  • かわいい表紙とは裏腹に、ぞくぞくしますネ。

  • 人生ゲームが死神の浮力みたいな感じでまあよかった。
    2時間で読めます、移動時の時間つぶし向き

  • 流れるようにすらすら読めるのに、不気味でぞわっとする感じが面白かったです。表題作もよかったのですが、それ以外の3作のほうが好き。「世にも奇妙な物語」でやってほしい。

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