江口寿史の正直日記 (河出文庫)

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著者 : 江口寿史
  • 河出書房新社 (2015年6月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413778

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江口寿史の正直日記 (河出文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「言っとくけど、いっぺんに読もうとしないでな」と著者自ら忠告する「迷惑なボリューム」の文庫版。つい読みふけって、さすがに「いっぺんに」ではないものの、ぐいぐいと読み終えてしまった。おもしろいんだもの。こういう、自分で自分にキビシク突っ込むテンポのいい文章はとても好きだ。

    いまや「破滅型の作家」は文学者ではなく漫画家にいるのかも。締め切りを守れず、遅れに遅れた挙げ句の休載、さらには連載立ち消え。そのくせしばしば飲み歩いて泥酔する。まったく編集者とかはたまんないだろうなあ。

    凡人はこうはできない。締め切りはつい守っちゃう。小心者のわたしなど、誰かを待たせてると思ったらお尻がムズムズして、必要もないのに走ったりするし。要は、その方が気が楽だからなんだと思う。たくさんの人に迷惑をかけているとわかりながら「描けない」というのはさぞツライだろうな。

    でも仕事の依頼は途切れずあり、家族のこともすっかりほったらかしというわけではない。まあ、仕事については、その図抜けた才能が明らかなわけだけど、やはり基本的には真っ当で、どこか可愛げのある人なんだろう。それはこの日記からも伝わってくる。

    昔話になってしまうが、大学生の頃よく読んでいたのは、当時が全盛期だった「チャンピオン」だけれど(「マカロニほうれん荘」は本当におもしろかった!)、「ジャンプ」も「パイレーツ」だけは読んでいた。その後の「爆発ディナーショー」や「寿五郎ショウ」も大好きだ。やっぱり先ちゃんには、またマンガを描いてほしいよ。

  •  江口先生のウェブ日記の文庫版。なんというか、フラットな気分で読み通せない。おそろしくナイーブな人柄が垣間見えるが、いっしょに仕事するのは大変そうだ(笑)。

     2度ほどお目もじしたことがあるが(いずれもサイン会)、4年前に下北沢でサインをいただいたのは震災の2日後でした。でも、日付を3.11 と書いていらっしゃるんですよね先生。「また20年後に会おう」と言っていただいたの、忘れません。

  • それはまだ私が漫画を貪るように読んでいた頃。好きだったのよ。
    江口寿史の「すすめ!パイレーツ」が。何度読み返したことだろう。
    処分する前の単行本はボロボロになっていたはず。

    最後にちゃんと読んでいたのは月刊誌「ASUKA」に連載していた
    「江口寿史のなんとかなるでショ!」だったな。

    いつの間にか漫画家は開店休業。イラストレーターのような仕事
    ばかりになっていた江口寿史が、自身のホームページで掲載した
    日記の1999年から2002年までと、ギャグ漫画家の大御所・山上
    たつひこが13年ぶりに漫画家として復活祭のアシスタントを務めた
    際の「金沢日記」をまとめたのが本書だ。

    ご本人が「あとがき」で書いているように、「正直日記」と言いながら
    も多少の脚色はあるんだろうな。それにしてもグズグズである。

    遅筆であることは知っていたが、本当に仕事しない。しなきゃいけない
    仕事があるのに先延ばし。何をしているかと言えば、飲んでます。酒を。

    漫画雑誌の編集は経験がないが、締め切り間際やとっくに締め切りを
    過ぎてジタバタしている著者の姿をどうしても編集者の目で見てしまう。
    はっきり言って迷惑です、江口先生っ!

    編集も印刷も製本も、原稿が上がるのを待っているんですよ~。
    タイムリミットギリギリってのは心臓に悪いんですよ。ご存じで
    しょうが。

    大御所・山上たつひこに「江口さんには心底あきれました」と言われて
    しまうのも分かるわ。

    ギャグ漫画家・吾妻ひでおは自身の失踪やアルコール依存症を漫画
    で描いた。江口寿史はそのダメっぷりを文字で書いた。

    ダメなんだけど、この人の描く絵、好きなんだよな。今でも思い出せる
    キャラクターがいるもの。

    文章も上手いんだな。読みやすくてサクサク読める。でも、最後の漫画
    はちょっと重かった。

  • いや、面白かった。テンポのいい文章で、ドンドン読んでしまった。

    だいたい日記を読むのが好きで、日記が本になると読みたくなる。これも、本屋で見つけてついつい買ったのだけど、買ってよかったよ。

  • 江口寿史さんは原稿の締め切りを守ら(れ)ないことで有名な漫画家です。
    作品はどれもすばらしいもので大好きです。

    そんな江口寿史さんがウェブで公開していた日記の文庫版です。書き下ろしのエッセイマンガもひとつ入っています。
    本書の2002年3月15日の日記に『タンタンの冒険』展の感想があるのですがそれは、江口寿史さんご自身のことを書いているように思いました。

    「自分が設定したハードルを越えるための努力」……きっと江口寿史さんが原稿を落とし敬愛する先輩の期待を裏切ってまで譲れないのはこれに違いないと。

    イラストも毎回その爽やかさと美しさに感動するけど、マンガの新作、期待しています。

  • 「江口さんには心底あきれました」(山上たつひこ)。「クズの日記だこれは」(日記本文より)。日記文学の最低作「正直日記」、実録マンガ「金沢日記」、描き下ろしの新作マンガ「金沢日記2」収録。

  • 漫画家・江口寿史の1999〜2012年の日記の文庫化。その日常を赤裸々に卑屈に客観視できる作者はギャグ漫画家ゆえなのか?これだけ古い時期の日記でありながら面白おかしく読める点でエッセイとして読める。いつか漫画家として復活して欲しい。

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