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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309414041
感想・レビュー・書評
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三角寛の山窩長篇は未完に終わったが、山窩小説界で完結した長篇時代小説はこの一作のみ。由井正雪の慶安事件の背景に迫る、気宇壮大、雄渾のサンカ小説が初めて文庫に。
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1955年に上梓された貴重な山窩時代長編小説の文庫版。
物語の舞台は由井正雪の叛乱、慶安事変から20年後の徳川の世。時代の裏で、世を動かす山窩集団…謎と浪漫に満ちた山窩集団の源流とその活動が描かれる。
主人公の浪人、及川章太郎は、予期せぬままに少しずつ山窩集団の活動の中に引き込まれ、歴史の中の謎に触れていく。
山窩を題材にした作品では三角寛の著作が何作か河出文庫から出ているが、いずれも史実と創作の狭間のような著作であった。本作も創作という色合いが濃いのだが、もしかしたら史実なのかも知れない。
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