漱石入門 (河出文庫 い 38-1)

著者 :
  • 河出書房新社
4.00
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 66
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309414775

作品紹介・あらすじ

国語の教科書などで一度は読んだことがある夏目漱石の作品。6つのテーマ(次男坊、長男、主婦、自我、神経衰弱、セクシュアリティー)から漱石文学の豊潤な読みへと読者をいざなう。漱石をこれから読む人にも、かなり読み込んでいる人にも。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2017/06/21

  • 漱石本読みたくなった。いろんなメタファーがあり、それを知ることで、背景を知ることができる。僕は、事実、書いてあることだけを見てしまうので、その奥を探る視点、発想とはどういうことかを考えることができた。

  • あれー?
    石原千秋は何冊も読んでいるはずなのに……何故か登録されていないことに今気付く。

    そんなわけで、私にとっては現代文読解系で一時期触れた方なのだけど、漱石研究については読んでこなかった。すいません。

    『漱石入門』というタイトルと河出文庫の組み合わせに反して、気軽に手に取るにはややハード。
    けれど、その時代の「家族」観であったり、そこから派生した女性の立場や恋愛の在り方など、知らなくては「読め」ない知識というものがまとめられていて、とても便利。

    こういうことを知ろうと思うと、それだけで何冊もの専門書を読み解かなくてはならないのだから、やっぱりすいませんの思いである。

    個人的に面白かったのが、長男と次男の家意識。
    言われてみれば、なのだけど、それは名前から現れていて。長男のスペアとして必要な次男。
    エリート一家の次男として生まれることの不安。
    また、サラリーマン世代になってからの長男。
    もっと勉強しないとな、と思わされた。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1955年生。早稲田大学教授。著書に『漱石入門』(河出文庫)、『『こころ』で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)、『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(責任編集、河出書房新社)など。

「2016年 『漱石における〈文学の力〉とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石原千秋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×