- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309414775
作品紹介・あらすじ
国語の教科書などで一度は読んだことがある夏目漱石の作品。6つのテーマ(次男坊、長男、主婦、自我、神経衰弱、セクシュアリティー)から漱石文学の豊潤な読みへと読者をいざなう。漱石をこれから読む人にも、かなり読み込んでいる人にも。
感想・レビュー・書評
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2017/06/21
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漱石本読みたくなった。いろんなメタファーがあり、それを知ることで、背景を知ることができる。僕は、事実、書いてあることだけを見てしまうので、その奥を探る視点、発想とはどういうことかを考えることができた。
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あれー?
石原千秋は何冊も読んでいるはずなのに……何故か登録されていないことに今気付く。
そんなわけで、私にとっては現代文読解系で一時期触れた方なのだけど、漱石研究については読んでこなかった。すいません。
『漱石入門』というタイトルと河出文庫の組み合わせに反して、気軽に手に取るにはややハード。
けれど、その時代の「家族」観であったり、そこから派生した女性の立場や恋愛の在り方など、知らなくては「読め」ない知識というものがまとめられていて、とても便利。
こういうことを知ろうと思うと、それだけで何冊もの専門書を読み解かなくてはならないのだから、やっぱりすいませんの思いである。
個人的に面白かったのが、長男と次男の家意識。
言われてみれば、なのだけど、それは名前から現れていて。長男のスペアとして必要な次男。
エリート一家の次男として生まれることの不安。
また、サラリーマン世代になってからの長男。
もっと勉強しないとな、と思わされた。