JR上野駅公園口 (河出文庫)

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著者 : 柳美里
  • 河出書房新社 (2017年2月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415086

JR上野駅公園口 (河出文庫)の感想・レビュー・書評

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  • うーん、天皇制の事をもっと突っ込んで書いて欲しかった(自分自身天皇制について詳しくないので)物語としてはあまりピンとこなかったです。

  • リズムがあって読みやすかった。

  •  焦点化される人物がアキヒト氏と同日に生まれたことになっていて、彼の早世した長男がナルヒト氏と同日に生まれたと設定される小説。ならばこの小説は、渡部直己がいうところの〈天皇小説〉なのか?

     たしかにこの小説でも、天皇家の人間たちはひたすら周囲から描かれるだけで、直叙されることはない。人物たちの天皇家の区切りで自分の人生を章立てていく姿はどこか漱石の『心』にも似ているが、それ以上でもそれ以下でもない。というか、「天皇と私」という物語の形式が、それほど生きているともわたしには思えない。

     おそらくその理由は、この小説が徹底して「聞く」語りを採用しているからではないか。テクストには、いったい誰が聞いているのか(そもそも誰が聞き取っているのか・なぜそれが聞き取れるのか)定かではない、上野公園に集う人々の言葉が手当たり次第に書き込まれているように見える。ただ耳を傾け、その語りから浮かび上がる生の豊かさ/貧しさと向き合うこと。その一点においてこの小説は、〈3・11〉後のテクストたりえていると、そう感じられる。

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