極楽鳥とカタツムリ (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 67
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415468

感想・レビュー・書評

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  • 澁澤龍彦さんの本を読んでみたかったのです。
    動物、鳥、魚、虫に関するエッセイのような、評論のような本でした。面白かったです。
    澁澤さん、どれだけ知識量あるのだろう、と驚きました。
    澁澤さんが引用してくる歴史上の人物たちの記述も面白かったです。
    昔の人の、よく分からない生き物への想像力、すごい。今では有り得ない、と解りますが、昔々はこれが信じられていたのだろうな。
    こんな生き物がいっぱい居たら楽しい地球だと思ってしまいます。
    初めて目にするような知らない漢字もたくさんで、読んでいて楽しかったです。でも図書館本なのは、虫が苦手だからです。。
    でも、他の本も読みます。

  • 様々な生き物に関するエッセイなのかな。物語とも違うし。最初の儒艮・獏園は高丘親王航海記で既読。実に独特の世界観が紡がれているなあ。プリニウスだのアリストテレスだの引用して一見学術的か?と思えど、そうでもないし、幻想的で煙に巻かれたような?ちょっとした酩酊感。

  • 没後30年フェアの1冊。
    動物をテーマにしたエッセイを主に収録(〝高丘親王航海記〟からも2編収録)。
    大半は既読のエッセイだが、こうやってひとつに纏まっているとまた違う味わいがある。
    今年は没後30年ということで、どうやら他にも色々と企画があるようで、楽しみだ。

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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