- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309415741
感想・レビュー・書評
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文章が読みやすくスラスラ読めた。
なんで最期に娘に伝えたんだろう?と思ったけれど、感情のまま吹き込んだだけで、伝えた意味とかはあまり深く考えなくていいのかな?と思った。
タイトルの意味も納得出来てスッキリした。あとオメガの腕時計も。
叶わなかった恋だから美化されるんだとか言うけど、叶わなかったから美化されて残っているんじゃなくて、本当に美しく素敵な感情の記憶だったから残っているのかなと思えた。
また読みたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
友達からおすすめしてもらって、本屋で見つけてすぐに読み始めた。
人生は選択の連続で、間違った選択をしないようにと生きていくのではなく、選択した道でどのように生きるのかが重要で、失敗したり苦しいことがあっても生きていかなきゃならない、人生は続いていくのだと。
自分がこの歳まで生きてきて、後悔ばっかりだなとか、過去のことを思い出してうわーって思うこととかもあったりして、でもそういうことってきっと誰にでもあるだろうし、それも自分の人生の過程だと思って日々過ごして行けたら良いなと思う。なんだか自分の人生の教科書のような、見落としてはいけないことを再発見できたような、そんな1冊に出会えた気がする。 -
これはラブストーリーではない。昭和産まれの人間には、ああ、とストンと落ちる切ない話。選択せざるを得なかった道で最良を模索するという生き方を選択した女性の話。
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直美の衝動的で、感情的で、掴みどころがないところがとても魅力的で、私も彼らと同じく、彼女の虜になってしまった
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自分より少しだけ年上の世代なので当時の社会の様子が懐かしく読み進めていった。恋愛小説かと思っていたら「北朝鮮」という文字が現れ、実はもっと深い社会問題が語られている事に気づいた。拉致問題が解決したら、私達の知らない大きな人生ドラマが明るみに出て来るのではないだろうか。
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友人から借りて読んだ本。
選択しなかった方の人生をよく想像してしまうんだけど、選択した方で出会った人々のことをおもって泣いた。
臼井さんと直美が結婚していたら、きっと素敵な家庭を築いていただろうし、でも葉子は生まれていなかったわけで僕とも出会っていない。
選択しなかった方と、選択した今のことを思うとすごく不思議。
久しぶりに小説で泣いた作品 -
書店で見かけた際、帯に書かれていた「誰だって忘れられない人がいる」「胸の内に他の誰かを思い描かない既婚者などいるはずがない」という言葉が記憶に残っており、借りて読みました。
直美があったかも知れないもう一つの人生を振り返る、落ち着いた物語。墓場まで持って行くべき言葉や気持ちもあると思う反面、自分の感情を言葉で表現出来る直美が羨ましくもありました。
「人生は宝探し」見つけても気が付かなかったり、手に入れても失ったり。人生にもしもなんてないけど、もしも…を想像する事でまた前に進めるのかも知れません。
時代背景が大阪万博の頃ですが、この夏も万博跡地の公園に行きました。今は誰も居ない広大な敷地に立つと、当時の賑わいなど想像すら出来ません。 -
テープに録音された回想から成り立つお話は初めて読んだのですごく新鮮でとても面白かったです。また、語っているのが娘ではなく娘の旦那というところも読み進めていくうちに納得のいくものでした。
読み終えて、臼井さんと一緒になった直美の人生も読んでみたい!と思いました。しかし違う人生を選んだからこその幸せを直美は見つけられたのかなと思うと感慨深いです。
「僕」や臼井さんが直美に惹かれるのと同じように私も臼井さんに惹かれていきました。ミステリアスであまり自分語りをしない人はいいですね…実際に出会ったら絶対に好きになっちゃう!臼井さんの容姿がすごく気になります。
また、お話の舞台が昭和ということでその時代の雰囲気がすごく気になりました。直美の語り口調のおかげかもしれませんが「エモい」感じがして昭和の時代も生きてみたかったと感じました!!
フジファブリックさんの「サボテンレコード」がめちゃくちゃ合います…❤️この曲聴くたびにこの本を思い出します!!!