O嬢の物語 (河出文庫)

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  • 河出書房新社 (1992年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461052

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O嬢の物語 (河出文庫)の感想・レビュー・書評

  • O嬢は恋人ルネのせいで鞭打ちなど苦痛を与えられますが、それでもルネを「愛してるわ(p47)」と本音で言います。

    彼女は“拷問という観念を愛し”、“拷問が終わったとき、彼女はそれに堪えたことに満足をおぼえ、しかも、拷問が残酷で長ければ長いほど、より大きな満足をおぼえる”(p205)のです。

    そして“ルネがOに自由をあたえているということ”を障害と感じ、Oは“自分の自由を呪わしく思って”(p145)います。

    残酷な拷問を受け、服従し、奴隷として身をささげることに満足をおぼえるOに、なかなか共感はできませんが、そういった幸福の存在をまざまざと感じる物語でした。

  • 購入

    かなり昔に読んだきり。
    洋梨の皮の汁を使ってたのが印象に残ってる。

  • O嬢が恋人のルネにロワッシーへ連れて行かれるところから物語は始まる。鞭の痛みと恐怖、身体を乱暴に扱われ服従を強制される苦痛、そして歓び。其処には他人に自身の全てを捧げる高貴な女性の精神が描かれているように思われるのだ。奴隷状態の快楽が文章から全面に溢れており私は美しい姿の彼女たちに景仰の念を抱いた。

  • 世界各地で絶賛されているようですが、私には合いません
    被虐主義と加虐主義、どちらも縁遠いようです

    さほど驚きが少なかったのは私の心が澱んでいる所以でしょう。


    とにかく和訳は読みにくい!
    今後はあまり手を出したくないです

  • 作者は女性が憎いのか、はたまたO嬢のような女性に憧れていたのか。

  • 様々な服従にやすやすと従うOがいじらしい。愛のかたちは様々あるのだと感じた。

  • 所有される悦び。

    小説が風俗に影響を与える。
    唇と膝を閉じてはいけない。

  • Pauline Réageが1954年にジャン=ジャック・ポーヴェール書店より刊行した小説。1975年に映画化され、ポルノだと思っている人が多いと思いますが、原作小説についてだけいえば、官能小説ではありません。サディスティックな描写、マゾヒスティックな描写、ホモセクシャルな描写やレズビアンな描写などもありますが、主人公Oの心理描写が大半を占めており、そういう部分を期待して読むとがっかりします。この心理描写が、とても細かいのでもの凄く生々しく、感覚を刺激してきます。澁澤龍彦の訳はさすがだと思いました。

  • 最高の恋愛小説じゃないですか。
    O嬢の物語でO嬢の告白視点のはずなんだけど、極力O嬢の感情は排していて、虐待を加えられるシーンなんかは肩すかしするぐらいシンプル。
    O嬢がそこまでする(される)動機を「愛してるわ」以外で語らないのが素晴らしいと思います。
    しかし最後がなぁ。
    なんとなくみんなに軽蔑されている風に終わっていたけれど、もっとなんていうか物になってほしかった。
    軽蔑の対象は人間だけでしょう?
    Oを是非軽蔑の対象にすらならない状態にしてほしかったです。

  • 澁澤本は何度も読み返すけれど訳本は大抵一読後は本棚の奥へ。この本もその扱いで再読は10ン年ぶり。下手すると20年ぶりに近いかも…。

    若い頃読んだ印象とやはり違い、文字の奥の闇の深さにぞくりとしました。
    意識の高い若い一女性が所有物の扱いを受け、それを受け入れて段々と従順になる様子、隷属する行為を重ねる毎に幸福になる姿は完全には理解出来ないけれど段々と心の枷が取れてある意味で世俗から離れて自由になる姿は神々しい、と思えるほど。

  • 「アンヌ・マリー...」にかかる所で、挫折。
    淡白に書かれているから、それほど気持ち悪さや気味悪さはないけれど、どうも後味が悪くなった作品。
    O嬢は、結局のところ誰も愛してはいないし、そして彼女の周りの人間も誰も愛してなんてないんだろうと思うと悲しくもある反面、因果応報であるとも思える。

  • 一時期、澁澤龍彦氏の本を読み漁ったことがありました。その時から読んでみたいという思いはあったものの、ポルノ小説というイメージから手控えていた本。今回たまたま手に入り読みました。
    読んだ感想としては、とにかく雰囲気に呑まれたとしか言えないです。
    自分にとっては、理解しがたい(というよりあまり理解したくはない)世界ではあったものの、独特の美しさがあるように思いました。

  • 怖い理解できない理解したくない。
    サドが好きだからこれも楽しいかと思ったら、ロワッシーの恋人たちまでだった。ここくらいまではルネを愛しているしその制約の中で生きてた。だんだんステファン郷へと移っていって、ルネの存在が消えていくのが悲しい。
    サドと決定的に違うのが、女性の思考の有無。サドにはこれが完璧に欠如しているからフィクションでしかない。だから安心して他者として楽しめる。でもこの作品はOの思考の塊だ。だからどことなく不安になる。自分に近いと感じてしまい、純粋に楽しめない。
    フクロウはなんかあるのかな。

    自己の喪失だとかそういうものは分からない。多分女性が読んだらあまり良い印象を抱かないのではないだろうか。

  • 図書館
    TLで話題になったので^o^
    女性同士の関係とか拡張とかにはによによしたよ^o^
    趣味に合わないところもそれなりにあった
    (嫌悪感とかではない)(べつにそのプレイは好みじゃないってだけね)

    知らなきゃ読まなかった作品だと思うので。
    興味深かったです。ちょっとイメージしずらい描写もあったので映像が見たいな…

  • マルキ・ド・サドとかバタイユとかクレランドとかと同じ系統の物であるが、純文学であるところが時代を感じさせる。そこが今日日の単なるAVを見るのとは違っていると思う。

  • 進歩的な女性「O」が自由よりも服従を選ぶその生き様。O嬢はさまざまな男たちに服従を迫られ、それに答えていく。ロワッシーでは複数の男たちに服従を強いられ、次には恋人ルネに導かれステファン卿の元へと譲り渡される。アンヌ・マリーに性器に鉄輪を通され、最後にはオブジェとして衆目の元に晒されるのである。

  • かなり衝撃的。

    調教のシーンや、O嬢がどのように社会的地位を失っていく(軽蔑的なそれを獲得していく)かという過程がまことに細かく描写されていて、そこがかなり目を奪う。

    女性は誰に所有されるべきか(本人がそれを快感・幸福に思う場合)という問題が存在するんだということを読む人に突きつける。

    女性を所有したいと望む大部分の男性にとってもきっと興味深いだろうが、「好きな男に所有されたい」と望む(あるいは望んだことのある)女性にとっては、切実な問題として読むことが出来るのではないかと思う。


    終わり方はかなり悲惨だが、過程はいろいろと解釈の余地があるように思う。

  • 日本は物に神様が宿るというけれど、物体と化すことで神性が宿るのかしらと思いました。

  • 読んだー!読んだどー!!!

    ああ、嬉しや・・・世界の名著、そのエロさで有名な「O嬢の物語」!
    そういう世間の“おすすめ本”を読んだってだけで嬉しくなる。
    でもこの本は、そういうの抜きに、わたしからもおすすめします!

    エロさでゆうと「エマニュエル夫人」も有名だけど、どこかで「O嬢」も聞いたことがあって、本屋で見かけた時に文庫サイズでそこまで分厚くないのを見て「挑戦できるかな?」と買ったものの“ツンドク”こと約1年・・・

    あれって駄目ね。前書きがやたらと難しすぎて、飛ばし読みすることが出来ないタイプの人は、なんかもうそこで躓いちゃうんだもん。

    で、長らく読み進めなかったことを後悔したのはようやっと本編に入った時。

    衝撃でした・・・。

    「O嬢」は今から約60年前に出た本なんだけど、当時だから性的表現が問題になったのね。とか、そんなレベルじゃない凄さ。
    現代社会でも十分問題です。

    え!そこまで書くの?という、肉体の生々しさはもちろん、なんでそこまで書けるの?という、精神世界の生々しさ。

    人を飼う、人に飼われるということ。恐怖、悦楽、嫉妬、静謐・・・
    生々しいんだけど、翻訳だからなのか元々筆者がそうなのか、文体が客観的で疲れることはない。
    ただひたすらその世界観に驚かされ、そして考えさせられる。

    もちろん物語としても読むのに十分魅力的だし、自身を一度解体し、見つめなおしたい時に哲学的に読むこともできる。

    内容や表紙、年代の古さでそっぽを向いてしまうにはあまりにももったいない作品。

    続きで「ロワッシイへの帰還」という本が出ているらしいからぜひ読んでみたいんだけど、翻訳はあるのかしら・・・

    確実に、次の本へと進む扉を開いてくれた本でした。感謝。

  • 自分の趣向が不明になりかける。

  • 朝から学校で読むのに最適←

    この本は私の中二病

    うらやましくない。
    けど、女ってこういうものかなと
    おもう

  • 2011/10/21読了。電子書籍で読んだ(角川文庫版だったが訳は同じ澁澤龍彦)。
    極限まで従属することで幸福を感じる心理を、静かな筆致で精緻に描く。人間性の一面の真理だろう。訳が素晴らしい。

  • 倒錯した性的妄想の原型。身体的苦痛を契機にして精神世界に没頭する人間の思考を描いているため、凄惨なシーンが多々ある。よくある官能通俗小説とは一線を画している異色の作品。

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