イーディスの日記 下 (河出文庫 ハ 2-6)

著者 : パトリシア・ハイスミス 柿沼瑛子

• 河出書房新社 (1992年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[tocaさんの感想 · 2016年5月21日]

下巻。
徐々に現実と虚構の区別をつけられなくなる主人公の姿を淡々と描き出しているのが恐ろしい。また、主人公の息子の、妙な無気力さも気味が悪い。
サスペンスはサスペンスでも、サイコサスペンスではないか……好きだけどね、これw

[曇天さんの感想 · 2013年6月26日]

虚構と現実の落差の激しさに精神的に追い詰められていくイーディス。現実で幸福を手に入れるよう努力すれば良かったのに、なんでも思い通りになる空想の世界に逃げ込んだばかりに……。相変わらず、元夫が嫌な奴。こいつの家庭に悲惨なことが起きますように、と呪いたくなる。小説のキャラクターだと理解していながら本気で呪いたくなるほど、リアルで存在感がある。

[うろんさんの感想 · 2010年7月31日]

イーディスの日記〈上〉がないので読めない〈下〉。

追記：2015.05.27、〈上〉巻ヲ遂に購入。

著者プロフィール

1921-1995年。テキサス州生まれ。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会（CWA）賞を受賞。

「2022年 『水の墓碑銘』 で使われていた紹介文から引用しています。」