美徳の不幸 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)

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  • 河出書房新社 (1992年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461182

美徳の不幸 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)の感想・レビュー・書評

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  •  妹ジュスティーヌの物語。美徳に生きると決心したジュスティーヌがその美徳のためにさまざまな不幸に見舞われる。自然そのものが悪であるので、美徳に生きることは自然にそむいて生きていくことである。自然にそむいて生きていくので、さまざまな不幸に見舞われるのであると。

  • この作品に、もっと早く出会いたかった。
    悪徳と美徳の境界を突き詰めた文学の歴史が、
    その輪郭がようやく一つの線で繋がり始めた。
    サド、バルザック、ドストエフスキー、ゾラ、
    フォークナー、ガルシアマルケス、大江健三郎。

    2012-05-13 06:01:00 Twitterより

  • 悪徳の不幸はおねえちゃんの話。美徳の不幸は妹の話。

  • 善いことをすればするほどひどい目にあって、ボロボロになっていく女の人の話し。

    しかしよくまぁ次から次にひどい目に合うことか。
    それでも現代人のほうがおそらくはるかにもっと残忍で、いやらしい責め苦を思いつくような気がする。当時画期的であったものでもいまや古典的、刺激の足りないものとなっているような…

    自然の秩序と称されて、強者による弱者の支配が語られる。作者は逆説的にそれに反発しているようなのだが強者の繁栄、弱者の衰亡が読者の脳に張り付くのではないかと憂慮される。登場人物の一人が語っていたように、人生は善か悪かの二者択一ではなくて、その場その時の身の処し方次第なのだろう。

    特に力のないものは曲がりくねった細い細い崖っぷちの道を歩くような注意が必要なんだと思った。ボケ~としてたらヤバイんだろうな。

    Mahalo

  • 悪徳の栄えよりも面白かった。清々しいくらい悪が勝って、美徳が負ける。

  • 「いいこと。あんたは天の罰とか死後の報いとかいうけれど、そんなものはみんな、あたしたちが学校を出たとたんに忘れてしまえばいいものなのよ」

  • うふふ。ほんと可哀想。

  • ジュスティーヌは微妙だった。美徳の人の不幸のみの話って感じだからかな

  • ジュスティーヌとジュリエットの物語は3つの版があり、これは一番最初に書かれた本の全訳。美徳を信じ、その道徳観を曲げずに生きてきた為に経験した艱難辛苦の物語を、出逢った伯爵夫人に語る。伯爵夫人が姉のジュリエットだと解り、やっとジュスティーヌにも幸福が訪れるが、雷に打たれて死んでしまう(この本では室内で雷に打たれる)。それを見たジュリエットは神が自分の不品行を悔悟させ、神の御胸に走らせる為だと悟り、修道院に身を投じる。真の幸福は美徳にあり地上で迫害される者は甘美な報いを天国で受ける為、とサドが結ぶ、教訓物語。
    『新ジュスティーヌ』より『ジェローム神父の物語』を併録。

  • [ 内容 ]
    サドの代表的著作、ジュリエットの物語『悪徳の栄え』と対をなす妹ジュスティーヌの物語には三つのバージョンが残存している。
    本書はその最初の版である「原ジュスティーヌ」とでも称すべき中篇である。
    バスティーユ牢獄中にて書かれ、革命のどさくさに粉れて紛失され、100年ののちに陽の目をみた本書はサドの思索のエッセンスが凝縮された異色作である。

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美徳の不幸 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)の作品紹介

サドの代表的著作、ジュリエットの物語『悪徳の栄え』と対をなす妹ジュスティーヌの物語には三つのバージョンが残存している。本書はその最初の版である「原ジュスティーヌ」とでも称すべき中篇である。バスティーユ牢獄中にて書かれ、革命のどさくさに粉れて紛失され、100年ののちに陽の目をみた本書はサドの思索のエッセンスが凝縮された異色作である。

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