女嫌いのための小品集 (河出文庫 ハ 2-7)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 88
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461212

感想・レビュー・書評

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  • 安定の宮脇孝雄訳。4~5ページ位の短編が17話。女のいやらしさをこれでもかと描き、登場人物たちを救いようのないドン底へ叩き込む。
    同じ女性なのにここまで突き放した書き方ができるのは…やっぱ、スゴイわ、ハイスミス

  • 女性の嫌な部分に焦点を当てたショートショート集。
    なかなかエグイ結末を迎えるものあり、『太陽がいっぱい』のように、何の因果応報も受けず、シレッと終わるものあり、ラストシーンは様々だが、共通しているのは切れ味の鋭さ。この皮肉っぽさは、サキの毒を煮詰めたような感じがするなぁ。
    『ダンサー』『寝たきりの女』『出産狂』『小公女』辺りが好き。

  • パトリシア・ハイスミスの「女」に纏わるショートショート。こういう怖い作品を書けてしまうこの方はやはり凄いと思います。最初の「片手」でがーんとやられる感じです。

  • 文学で表現される女性の卑しさをこれでもかというほど前面にだしている。短篇集の中にこういったお話が入っていたら好きになるかもしれないけど、これだけだと読んだ後味が悪くなる。

    作者が女と知って驚いたけれど、何を考えてこの本を出したのだろう。

  • 2010/6/26購入

  • 最大の驚きは作者が女性だってこと。余りの容赦ない着眼点に溢れる笑い。……でもこの感覚、確かに自分の内にもある。

  • 2005.06.27深夜/再読。
    字が大きい為、小学生でも読めそうで・・・怖い。 夢無し辛(から)い物語にニンマリ。好きですハイスミス。

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著者プロフィール

1921-1995年。テキサス州生まれ。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞。

「2022年 『水の墓碑銘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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