ユダヤ人の家 (河出文庫 テ 1-8)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461519

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  • 『ユダヤ人の家』の登場人物は極めて少ない。
    その家に住むユダヤ人と通りすがりのユダヤ人いずれもアバンという名前を持つふたり。
    労働者のダヴィッドとサバナ。そして姿を見せることもない絶対的権力者のグランゴと終盤に現れるダヴィットの妻。

    寒い夜のこの物語にはさまざまなメタファーが配されているが、ユダヤ人問題に関する思想的根拠の掌握や時代との協調性を身をもって体験していない読み解きは日本人で知識不足の私のようなものには難しい。

  • 日本人にはわからない。『破壊しに、と彼女は言う』しかり、『ユダヤ人の家』しかり、ユダヤ人に対する感覚や知識をまったく持っていないことを痛感させられる。ただ、プルーストを読むにしろ、ユダヤ人の問題を避けて通ることはできないから、どこかで勉強する必要がある。

  • この本ね、原題の『アバン、サバナ、ダビッド』の方がしっくりくると思うの。

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著者プロフィール

仏領インドシナのサイゴン近郊で生まれる。『太平洋の防波堤』で作家としての地歩を築き、『愛人(ラマン)』はゴンクール賞を受賞、世界的ベストセラーになる。脚本・原作の映画『ヒロシマ・モナムール(24時間の情事)』、『モデラート・カンタービレ(雨のしのび逢い)』、『かくも長き不在』は世界的にヒット。小説・脚本を兼ねた自作を映画化し、『インディア・ソング』、『トラック』など20本近くを監督。つねに新しい小説、映画、演劇の最前線にたつ。
第2次大戦中、ナチス占領下のパリでミッテラン等とともにレジスタンスに身を投じ、戦後も五月革命、ヴェイユ法(妊娠中絶法改正)成立でも前線にたち、20世紀フランスを確実に目に見える形で変えた〈行動する作家〉。

「2022年 『マルグリット・デュラスの食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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