リプリー 新装新版 (河出文庫 ハ 2-8)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461939

作品紹介・あらすじ

息子を呼びもどしてほしいという、富豪グリーンリーフの頼みを引き受け、トム・リプリーはイタリアへ旅立った。息子のディッキーに羨望と友情の相半ばする感情を抱きながら、トムはまばゆい地中海の陽の光の中で完全犯罪を計画する…。ルネ・クレマンによる名作『太陽がいっぱい』の原作であり、再び『リプリー』として映画化された、ハイスミスの代表作。

感想・レビュー・書評

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  • ひょんなことから、息子を呼びもどしてほしいという、富豪グリーンリーフの頼みを引き受け、貧乏青年トム・リプリーはイタリアへ旅立った。裕福で自由奔放な息子のディッキーに羨望と友情の相半ばする感情を抱きながら、トムはまばゆい地中海の陽の光の中で完全犯罪を計画する…。ルネ・クレマンによる名作『太陽がいっぱい』の原作であり、再び『リプリー』として映画化された、ハイスミスの代表作。

  • ディッキーの父親から、イタリアから息子を連れて帰ってほしいと持ちかけられた、底辺の生活を送るリプリー。
    そしてイタリアへ行き、一時は彼女以上にディッキーと仲良くなったが、次第にその関係は…

    心理描写の名作。連作読んで毎回思いましたが、どうしてここまで若い心理描写ができるんだろう?と作者の想像力に驚嘆します。

  • 度々映画化されるのも納得の、スリリングなプロット。
    ただ、主人公のトム・リプリーが個人的に好きになれず…。
    やっぱりどうしても最初に「太陽がいっぱい」を見てしまったために、リプリーかくあるべしというイメージがついてしまっているんだなぁ…。

  • アランドロン主演。太陽がいっぱいの原作。面白いです。

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  • 映画「太陽がいっぱい」の原作(だと読んだあとに気付きました。最近「リプリー」のタイトルでリメイクされた…んだと…思うけど、最近のことには疎い)。
    たまたま映画とはひとあじ違う緊迫感。とにかく面白いです。ちなみに、私が持ってる本は、リメイク前なので、こんな表紙じゃなかったです。(ってことはもっと古い版なのかな…。手元に本がみつからない)

  • 映画の原作です。昔だからこそ通用したと思われる「完全犯罪」です。オイ、普通バレるだろ?と突っ込みたくなるところも多々ありましたけど。「アイツになれたら…」っていう、誰でも一度くらいは思ったことのあることを実際にやっちゃう話。夢は叶ったはずなのに、絶対に満たされることのない主人公の心の隙間が物語を面白くしています。映画は観てないです。

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著者プロフィール

1921-1995年。テキサス州生まれ。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞。

「2022年 『水の墓碑銘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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