ブコウスキーの酔いどれ紀行 (河出文庫 フ 3-4)

  • 河出書房新社
3.50
  • (10)
  • (15)
  • (42)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 145
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462332

作品紹介・あらすじ

故国ドイツへの旅のもようをつづった紀行エッセイと、ブコウスキーへのあたたかな眼差しに満ちたM・モントフォートの写真八十数点を収録。機内じゅうの酒を飲み尽くす旅のはじまり、出演した人気テレビ番組のぶち壊し、マスコミへの辛辣な発言など、彼の人生観、その素顔が存分に味わえる、痛快なBUK語録ともいえる旅日記。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 酔っぱらいだけど、素敵な人。酔っぱらいだから、素敵な人。
    無頼派な詩人だけど、言葉がじんわりといい。

  • マンハイムがお気に入りの町というのはちょっと意外。後半の詩が特によかった。『駅』しかし彼らの寡黙さや慎み深さ、彼らの繊細さは/特に人目を引こうとしているわけではなく、そのことがわたしを/爽やかな気分にさせる―自分たち自身に対しても人に対してもそこまで度量の広い無関心さ。/マンハイムのあの駅にいるビールを飲む人たちを/見ていることは信じられるものを見ていること/誰もが目にすることのできる素晴らしいもの。歴史や人生の中にひととき佇むこの人たちは/人生は時にはひどいことになるかもしれないし/別の時は―ひょっとしたらまずまず―だとしても/声を荒げるようなことは何もないということを証明している。/ビールは申し分なく、列車もやがて到着するだろう。

  • おもしろかった。ブコウスキーの『町でいちばんの美女』等の短編集を読んでからだと、小説ほどのエッジの効いた感じもなく、よりソフトに、そしてコミカルな感じもでていて程よい紀行日記に仕上がっている。リンダ・リーの存在の大きさも伝わってくる。良作。☆3.5扱い。

  • 故国ドイツ&フランス旅行のメチャクチャな珍道中を記した、ブコウスキーにしては珍しいノンフィクションの紀行エッセイ。表情豊かな写真も多数収録してます。もう映画以上に映画みたいな生き方ですよねえ。

  • 破天荒な作家のブクも奥様としあわせそう。
    写真が多くて面白い。

  • 「次から次へと続くひどい冗談の最後のひとつにしかすぎない」

  • 何にもやる気がおきない時に読むと、元気になれること請け合いの痛快日記。正しいパンクになるための一冊。

  • こんな老後も良いなと思う。

  • 旅行記。旅先でも飲んだくれてる。

  • バイオレンスは嫌いですけど、でも仕方ない。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1920-1993 ドイツ生まれ。3歳でアメリカ移住。24歳で初の小説発表、郵便局勤務の傍ら創作活動を行う。50歳から作家に専念、50作に及ぶ著作発表。『町でいちばんの美女』『詩人と女たち』等。

「2010年 『勝手に生きろ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

チャールズ・ブコウスキーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×